井深 大の[メカノ] | [ MECCANO ] |
LANDship/STOCKTAKING/020726
みなインターネットで検索して、このサイトを発見するらしい。
どうも日本でのメカノ MECCANO は、ここ LANDship が代表しているらしい。
持ってはいるけれど、考えやその理屈に興味があるだけで、そのものの由緒遍歴に興味があるわけではない。昔の、この時代のメカノはどんな、なんて問われても困ってしまうのだ。
井深大氏は1908年生れ(1997年没)、彼は小学校時代にメカノに出会い夢中になったらしい。そのメカノは舶来、親戚縁者の洋行土産というものだから、そんな昔、メカノで遊べるなんてよっぽどの裕福な子弟だったであろう。
彼が遊んだメカノはどんな物だったのか。それが問題なのだ。
メカノはその誕生から今に至るまで、その基本システムに根本的な変化はない。部品、役物というべき部品が増えてはいくのだが、最初から完成度が高かったのである。初心者向けから上級者向けと、セットの内容の違いでたくさんの種類があるが基本的には全てメカノなのである。
しかし、100年の間には、時々モデルチェンジを繰り返している。それは仕上げの違い、メッキ、塗装色の違いということでその時代区分が分かるのだ。
1901-1907 Mechanics Made Easy
1908-1926 The Nickel Period
1926-1934 Red and Green
1934-1941 Blue and Gold
--第2時世界大戦--
1946-1957 Red and Green
1958-1964 Final Red and Green
1964-1970 Black/Yellow/Silver
1970-1978 Blue/Yellow/Zinc
--そして今--
一番長い時代は Red and Green の時代、やっぱり、戦前と戦後の時代、メカノの黄金時代は Red and Green ということになるのであろう。あの100周年記念モデルも Red and Green での復刻というわけだ。
そのモデルは「1908-1926 The Nickel Period」なのだ。この時代のメカノはニッケル・メッキの部材と真鍮製の部品だったのだ。それを、手元の私の持っているメカノは [1970-1978 Blue,Yellow and Zinc] の新しいものだが、ジンクロ・メッキの部材と真鍮製の部品で作って見た。結果は、その頃の雰囲気そのものの出来である。
p.s.
この MECCANO メカノのクレーンと風車は井深大の伝記映画に出演した。
2002年9月21日から12月8日まで江戸東京博物館で行われた、江戸東京博物館開館10周年記念特別展「本田宗一郎と井深大 -夢と想像-」展で上映された映像に、ちょこっと登場した。
エレクターは欧州でメカノというのと同じくらい米国では一般的なようです。
元祖メカノをアメリカでギルバートが・・・というのが一般的な考えだと思います。ギルバートさんが発明したというのは無理があるのではないかと思います。メカノはたくさんの贋物というかレプリカを生み出しました。例えばメルクリン社もメタルという商品名で同じメカノ互換品を出しているくらいです。
現在、「エレクター」という商品名は、メカノ社(現在はフランスの)の所有するもので、メカノはエレクターという商品名で米国では売られています。
メカノは秋山さんのところで初めて見たとき、昔子供の頃に遊んでた「エレクター」と似てるなと思った。
今調べてみると、A.C. Gilbertというイエール医学部を出たアメリカ人で、1908年のロンドンオリンピックで棒高跳びの金メダルを取った人が、「エレクターセット」という組み立て玩具を作り、長い世代にわたって売れたようだ。
メカノとの違いなど、教えて下さい。
エレクターセットは穴が三角形などのトラスみたいになってたように思います。
秋山さんのメカノの写真のように金属色ではなく、黄色や地味な赤などの色が塗ってあった記憶があります。