旋盤 / 2 | [ TOOLS ] |
LANDship / STOCKTAKING / 020823
まだ旋盤がやってきたから半年もたっていないが、もう既に事務所の一画は町工場然としてきた。
これも中国製、あまりにも廉価なのに驚いた。ネットで手に入れたが 9,000 円台という価格である。しかし、ちょこっと使ってみて、チャック(ドリルをくわえる部品)が価格相応というのが分かった。
ボール盤自体のスピンドルの精度はなんら問題ないので、より精度の高いチャックをネットで探した。国産のチャックで価格送料込みで 9,000 円は本体の値段と一緒というところで、なんだ本体とたいして変らないじゃないかという価格であった。
国産のユキワ精工という有名メーカー製で、見るからに立派なチャックである。この本体には身分不相応なチャックであるが、精度はチャック一つでこんなに良くなるかと思った。
なんだか旋盤があって、ボール盤というのは順序が逆って感じだが、でも、そんなものかもしれない。「なんだかボール盤って欲しい」って感じのものではない。「必要で」って感じな物なのである。
面白がってアルミや真鍮の丸棒を三爪チャックにくわえて削る。あーも削り、こうも削り、ちょっと恐い思いもしたり(バイトの高さ調整を怠ってバイトを折ったり)、でもまだまだバイエルのうちなのだ。
一度加工した材料を加えなおして、再加工なんてことになると三爪チャックの限界である。最初とは芯ずれ(コンマ・・だが)して思うようにはいかないのだ。そうなれば、やはり四爪チャックを急遽購入ということになる。
しかし、四爪チャックでの芯だしにはダイアルゲージが必要、それも購入、旋盤工への道はなかなか物入りなのである。
まずは、教科書「ミニ旋盤を使いこなす本」にある芯だし用丸棒、真鍮の丸棒の両端を加工して製作する。その丸棒を加工物の芯と芯押し軸にわたし、その上にゲージ針一回転で 1mm、 一目盛り 0.01mm のダイアルゲージをのせ、チャックを回して針が動かなくなるまで4つの爪を調整する。これもまた、まだまだ練習なのだ。
金属を削る刃物、バイトを固定する部分、刃物台にもすぐに不満を感じてくる。刃高の調整をいちいちやるのが面倒なのだ。それにはクイック・チェンジポストという便利なアクセサリーがある。これは刃物台を分割して、高さを調整装置のついたバイト固定部分と、本体に固定する部分と分け、バイト固定部分を簡便に交換するだけで作業にかかれるのだ。
うむ、これは便利だ。しかし何故、こんなにここが高いのだ、何故、こんなにバイト固定ボルトが少ないのだ。
ここから、初めて旋盤で作業する、最初の仕事というべき作業が始るのだ。