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飛騨組子/千鳥格子

Art/Design

IMG_1842.jpg飛騨の千鳥格子は、松本市郊外に建った飛曇荘(ひずみそう)で初めて知ったものだった。

住い手である宗亭ご夫妻、元森林官の宗亭氏は飛騨出身、そこから飛騨と安曇、二つの地名から創出されたのが飛曇荘だ。まっ、武相荘をリスペクトしてね。

飛曇荘の玄関戸が、宗亭氏の伯父さんが製作したという千鳥格子だったのだ。

私め、それがどのような技術、手技で出来ているのか興味も持たなかったという不束者……、であったが、こんな玩具というか模型というかをゲットして、なるほどなのだ。

大きさは11センチ角、9ミリ弱角の角材による縦横5本の千鳥格子なのだ。

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Facebook 上の藝大建築後輩の建築家・彦根明氏の記事で、これの存在を知ったのだ。

飛騨匠の建具職人 - 飛騨組子「千鳥格子」 わにくらふと

早速ゲットの儀と相成ったのだが、1,100-円 (税込・送料込) という価格には驚いた。

手元に届いて、精密な加工、手作業と思える面取り……、すばらしい仕上げに再び驚いた。

・ ・ ・ ・ ・
十本の部材の内、八本は同じ切り込みだが、写真右上の切込みの浅い二本の部材がキィだ。


これが格子全体をロックすることになる。簡単だが、巧妙な仕掛けに、又々、驚いたのだ。


IMG_1848.jpg


追記 210419

治具というにはおこがましいが、0.3mmのプラバン(300mm×120mm)の短手を8mm幅に割いたものを二枚作った。

最後の浅い切れ込みの部材二本を入れる際、この板二枚を切れ込みに差し込み、その隙間に部材を差し込めばいいのだ。

プロもこんなお道具で組立てているに違いない。





Posted by 秋山東一 @ April 18, 2021 11:07 AM | TrackBack (0)
Comments

Koichi.S さん、どーもです。
これはなかなかですよ。もう、治具の話までいっちゃいましたから……。なんたって、どうしてこんな価格……ですね。

Posted by: 秋山東一 @ April 19, 2021 10:57 PM

面白そうです。早速注文してみました。

Posted by: Koichi.S @ April 19, 2021 09:34 PM
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