山中湖・伊藤山荘・都市住宅7610 | [ ABOUT , Architecture , BeV Standard ] |
1972年秋、徐々に東事務所(東孝光建築研究所)を離れて、1973年春、独立したアトリエを始めた。
スタッフが二人、専門学校を卒業したばかりの北海道出身の井端君、長野出身の武田君の二人だ。
いろいろな仕事を成したが、翌年、やっと公にできるようなものができた。
八王子の中学校時代の友人の伊藤君の家の週末住居、敷地は山中湖、富士山麓の分譲された小さな分譲地、施工は丸格建築、初めての羽田格二との仕事だった。
山中湖で仕事するなら、丸格建築は建築家では常識のようなものであった。
1975年10月に竣工した。
そして、1976年10月の都市住宅だ。「別荘建築7題」という特集号に掲載された。
若気の至り……、61㎡の小さな週末住居にやりたい事テンコモリであった。
表紙のアクソメに全部描いた。一階外から、二階へと列記してみる。
1.二方からのデッキ
2.家具に組込まれたバルカンストーブ
3.造り付けベンチ
4.アイランドキッチンというよりも、造り付けテーブルに組込まれた厨房
5.階段
6.物見台に上がるスティール製丸形ハシゴ
7.ジャロジーを組込んだサンルーム
8.富士山を望む物見台
私めまだ32歳の計画……、怖い物知らずなのだ。