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幸福茶房

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古くからの友人……井上進さん、Blog を介しての友人だから15年ほどになる。

その彼がご自身の絵画展を開催……ということで、閉幕間際になってしまった28日、展覧会場である豊島区南長崎の「幸福茶房」に出かけた。

……茶房というのに、書房……とある。そこが問題なのだ。

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最近まで渋谷区代々木上原にあった「幸福書房」がここにあるのだ。

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上原の幸福書房が店仕舞いしたのは知っていたが、ここにあるとは知らなかった。

実は、ここが幸福書房発祥の地とのこと、そして1980年に小田急線代々木上原駅前に、伝説の書店……幸福書房が開店したのだ。

そして、40年弱……、昨年2月閉店したのだ。

その頃、私は隣街の富ケ谷に……、1981年に上原二丁目に引越し……、同じ時代、同じ場所を共有していたのだ。

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今、店主岩楯幸雄氏はここ、「本のあるカフェ・幸福書房」に元気にしておられる。

ただ元気にしておられるだけではない、次の計画に「満を持して」おられるのだ。

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link amazon

その日、コーヒーを二杯……、いろいろお話を伺ってお店を辞したのだが、ネットを見ればこんな本が出ているではないか……、即、amazon……、書店を潰す一因でもあるところに注文してしまった。

当然、幸福茶房でも販売しておられたと思うのだが、彼は一言もこの本について触れることはなかったなぁ……。

帯にある彼の言葉……。

ただただ真面目に、四十年間本を売り続けて私は生きてきました。
それは私が本を売るのが好きだからです。
本を売ることを通して、お客様と生まれた交流や様々な出会いがあるのは確かです。
だけど、やはり、幸福書房を続けるかどうかは、誰のためでもなく私のためなのです。

寡黙にして、誠実な人柄がにじみ出ているのだ。

実に面白く読んだ。

この40年の「個人書店の興亡」というべき本であったのだ。


Posted by 秋山東一 @ April 1, 2019 12:45 PM | TrackBack (0)
Comments

やぁ、私も後で写真を見て気が付いたのでした……。
今度、聞いてみましょう。

Posted by: 秋山東一 @ April 3, 2019 11:28 PM

美味しいアンコじゃなくて、たい焼きのしっぽの先に食いつくようで恐縮です。
右側の二台の自転車が気になって仕方がありません。

Posted by: go-shiyo @ April 3, 2019 08:40 AM
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