blue book / 18, 19頁 | [ ABOUT , Architecture , BOOKS ] |
井端君の blue book の18,19頁には、二つのコラムが載っている、
「column 01 記憶」「column 02 一本の電話」だ。
「記憶」は彼の生まれ育った北海道岩内町の風景、トロッコ電車の風景だ。その凄まじいまでの光景を活写されているが、彼がそこに再び立ってみたい……、というそこに私もたってみたいと思う。
「一本の電話」は私との出会いを書いたものだ。
1973年春、東孝光事務所から独立、結婚し、渋谷区富ケ谷に自宅兼事務所を構え、スタッフを募集していた。確か、専門学校講師をしていたUe氏(「で、君はどうする?」に登場)の紹介があったと思う。
井端明男氏は私の事務所の最初のスタッフになったのだ。私が30才、井端君が23才の時だ。
彼がここに活写している六畳の事務所に3枚の製図板……、もう一人のスタッフ武田君の三人、彼がいた一年ちょいの濃密な時間を思い出している。
やぁ、大変だったけど、……すばらしい時間であった。
まぁ、オカッパ頭にヒゲ……、変な人……は事実なのだが、ビートルズカットと言われ最新の髪形だったし、古くは藤田嗣治で有名なスタイルであります。
このT定規は玉屋製のものだ。一度、井端氏の「週末の居間」に伺った際、壁に掛かっていたのを拝見……、彼もなつかしく思っているのを知った。
● aki's STOCKTAKING: 玉屋T定規