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八柱霊園

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Yabashira-161221_1.jpg私の妻、秋山博美が亡くなって三ヶ月経つ。

その葬儀も済んで、その後についてはいろいろ考えたが、この秋山家の墓に納骨することにした。

私は「墓」なる仕掛けは、将来的に子供たちに負担になるだろうと考え、墓自体をやめて海でも山でも……と思っていた。しかし、私の考えと彼女の血を引く子供たちの考えは違った。

きちんとお参りする場所が必要だというのだ。彼女の姉も「博美は秋山家の墓に入りたい」と言っていたという……。

秋山家の墓は松戸市の都立八柱霊園にある。……家の墓といっても、先祖代々……というような物ではない。1976年に父が建立したもので、私の祖父祖母・父母がここに眠っている。

暖かくなったら……、桜の咲く頃、ここに納骨することにした。

八柱霊園は桜の咲くところなのだ。

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昨年の12月21日、冬至の日、その秋山家の墓に出向いた。

11月12日に、長男・研介と二男・洋介と一緒に、墓の様子を見に来た時、墓を造った石屋・中野家石材店に寄って墓全体の修復をお願いしてあったのだが、それが完了したとのことで……確認に来たのだ。

お墓はきれいになっていた。

間口2m奥行2.5mの墓だ。これを父が建てた頃、40余年前は霊園の中で一番小さな墓だったのだが、今はずいぶんと立派に見える。

左右両側も同じ大きさだったのだが、左側は二つに分割されて新しいお墓が建っている。右隣はまだ更地……、同じように分割されることになるのであろう。

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今回の改修の主要な目的は墓石の傾きを補正することであった。

正面から見て左下がり、後にのけ反っていたのだ。

石屋さんのおっしゃるのには、霊園全体の造成工事が杜撰で、そのような事態になったとのことだ。

もちろん、その工事の結果を確認せねばならない。

というわけで、手持ちの iPhone の Clinometer の bubble level で確認したのだ。

完全に直っていてうれしい。職掌柄、「水平。垂直、美しく」は必須なのである。


追記 170105

ここ八柱霊園に行くのは、今までは家内と二人で車で中央高速八王子ICから首都高、京葉道路で市川IC、一般道で八柱霊園でというのが常であった。
これからは一人……、公共交通機関というか、電車で行ってみようと考えた。

今回の12月21日、JR中央線西国分寺から武蔵野線、東松戸に出るという選択肢を選んでみた。これなら歩いて八柱霊園に行ける。
結局、東松戸駅からタクシーで墓前まで行くことになったが、ワンメーターであった。

帰りは立寄った中野家石材店前からバスで新八柱駅、そこから武蔵野線で西国分寺、中央線で八王子へという経路で帰途に着いたのであった。

武蔵野線に乗っている時間は1時間もあるが、乗換等の煩わしさもなく楽だし、かえって早いのだ。


Posted by 秋山東一 @ January 5, 2017 09:09 AM
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