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Mu.TO.

Architecture

Mu_TO_5401_00.jpegMu.TO. はコルビュジェの事務所のプロジェクトの略称である。

MUSEE NATIONAL DES BEAUX ARTS DE L'OCCIDENT A TOKYO、今、話題のユネスコ世界文化遺産に登録されたル・コルビュジェの17の建築作品群の一つ、東京・上野の国立西洋美術館である。

藝大建築の生徒だった時代、上野駅公園口を出て、この建築の前を通って学校に向ったものであった。

その頃、なんとなく頂いたコルビュジェ事務所の図面のコピーを持っているのである。

私の手元にある図面は縮小コピーされた原図を青焼きされたものだ。
ここにある図面以外に複数あるのだが、デジタルスキャンで記録しておかなければと考えているのだが、この4枚は iPhone で撮影……、まずは、世界遺産登録を祝して公開である。

図面5400 は平面・配置図、ECHELLE : 5mm / M とあり縮尺1/200、図面5401 は同縮尺の平面図だ。
図面5402 は断面図、ECHELLE : 2cm / M とあり縮尺1/50だ。
図面5486 は立面図、オリジナルの立面図は’これしかないいんじゃないかな。縮尺1/50だ。

Mu_TO_5401_0.jpg

Mu_TO_5401_1.jpg

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Posted by 秋山東一 @ July 20, 2016 10:02 AM
Comments

ぽーりーさん、ごぶさたです。
やぁ、通し番号というのか、プロジェクト記号というのか……、統一されているのは、いかにもそうですね。
そのフォントがステンシルなのも……コルビュジェ固有のという感じでいいですね。
http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000886.html

Posted by: 秋山東一 @ July 22, 2016 05:25 AM

Tosi さん、どうもです。
私にとって、上野の国立西洋美術館はごくごく親しい建物でした。このようなことになってよかったと思っています。
今回、Facebook 上で、「建築知識」の元編集長の真鍋弘氏が、大昔の建築知識誌の特集号「原点としての設計スピリッツ」で、私が国立西洋美術館を取り上げ「プランに表現された“市民意識”」という文章を載せたのを思い出してくれました。今回の1/200という小さな平面図に、その明解な形が見え……うれしい限りです。
一時、増築されてアプローチまで改変されてしまったことがありましたが、これでオリジナルがいつまでも……、となって欲しいと思います。

Posted by: 秋山東一 @ July 22, 2016 05:18 AM

ご無沙汰しております。
コルビュジェ関連の資料で毎度感心するのは、プロジェクトごとの通し番号が振られていることです。
学生時代にパリ旅をした時、見学ルートを間違ってコルビュジェ財団の事務所の扉を開けてしまったことを思い出しました。
資料が雑然と積まれ、平行定規に作業中の図面をトレース?作業している場所でした。

Posted by: ぽーりー @ July 21, 2016 09:59 AM

仏側の関係者ブノワ・コルヌュ氏が認めているように、前二回と今回の大きな違いはチャンディガールが加わったことで、やはりこれが大きな決め手になったといわれています。
私は新館増築以前の西洋美術館については子供の頃のおぼろげな記憶しかないのですが、「二度の増築を経て、免震化により現状維持を果たすものの、利便性を求めて留まるところを知らないつくり込みによって、創建時の本館の姿と雰囲気は失われた」という藤木忠善先生のご指摘が重いことはよくわかります。
世界遺産登録が弟子たちの作品をはじめ日本のモダニズム建築保存運動の後押しになることを祈ります。何年か前から解体予定といわれていた旧枚岡市庁舎はいまどうなっているのでしょうか。
ロクブリュヌ=カップ=マルタンのすぐ近くそして第四十回世界遺産委員会が開催されたトルコで起こった出来事(あるいは仏における非常事態延長やエルドアン政権の一層の強権化など起こりつつある事態)を考えると素直に祝えないような気もします。

Posted by: Tosi @ July 20, 2016 09:02 PM