秋山設計道場2016/@兵庫 | [ Be-h@us , BeV Standard , OM/VOLKS HAUS ] |
「秋山設計道場2016」の第三回は@兵庫、3月29, 30日に川西市の坂井建築事務所をホスト工務店として行われた。
設計道場が訪問する工務店は、その地域性、そのよってきたる由縁によって大いに異なるものだ。
今回の坂井建築事務所は、創業者であり所長である坂井信夫氏の個性によって出来上がっている組織であることに大いに感銘を受けた。
恒例のの課題は、野間の大ケヤキの目の前、築400年という古民家再生の現場の元棚田の一画だ。
ここ一帯を再生古民家を中心とした坂井建築のテーマパークの構想……その一環としてのモデルハウス建設なのだ。
二日目、課題作成、発表・講評の場は川西市鼓が滝の坂井建築事務所の本拠地で行われた。
そこには古民家再生の実作、モデルハウスでもある坂井氏自宅と事務所がある。
道路を挟んで向い側の新しい施設である「はじまりの杜」が会場である。
坂井建築のテーマである「木だわり」……、その一端を垣間見ることができた。
古民家再生という事業……、そこに懐古趣味は彼の思考の中にない。そこには新しいアイディアで新しく甦らせ、新しい生活の場として再構成することなのだ。
私にとって、大いに勉強になった時間であったのだ。
坂井建築事務所は、まさしく坂井信夫という建築家が施工まで担うという形のアーキテクトビルダーなのだ。
写真はご自宅とRC造の下の階に繋がる大きな螺線階段だ。その手摺には大きな工夫が……、手摺の下のパイプは尻摺というべきもの……、滑り台になっているのだ。坂井夫人が実演してくださって、一同大いに感銘を受けたのだ。
まぁ、私め、関西の知識には弱いのだが……、川西市の辺りの住宅地の有様には驚いた。
先日、テレビで見たばかりのリオデジャネイロのファベーラを思わせるような……、無秩序な道路と宅地……、すごかったのだ。