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W5/32×75

Architecture , SELFBUILD/DIY , TOOLS

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発端は写真右下にある古びた一本の−ネジである。

実は、築45年になんなんとする拙宅のコンセントボックスの皿頭のネジなのである。

径3.8mm長さ25mmピッチ0.8というネジ……、インチ規格のネジであることは分かった……、しかし、規格表を探しても「径3.8mm」に該当するものがない……、やや細いのだ。

特に必要というわけではないのだが、ちょっといじるのに−ネジというのは始末に悪い……、+ネジなんぞがあればいいな……と思ったのだ。

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というわけで、そんな物がありそうな所、虎ノ門の「三和鋲螺」なる不思議なお店に出かけてみたのだ。

まぁ、実に場違いな所にそれはあった。店頭は工具屋という趣なのだが、受付風のカウンターで「これはないか」と尋ねれば……、ほどなく、これが出てきた。

もう、遠の昔に廃番、とてもイレギュラー……、当店にあるのはこれだけ……、75mmのものだけ……のお話であったのだ。

なんで、そんなイレギュラーな規格がまかり通っていたのか不明だが、+の物なんて存在せず……、記念にこの75mm長を10本買い求めたのであった。

一本60-円……、648-円也の買物であった。



M4-tap_0.jpg追記 160124

しかし、−ネジは不便だ……問題が解決したわけではない。

それでは……、というわけで、ちょっと乱暴だが、M4ネジが使えるようにネジを切り直すことにした。ネジピッチ0.8と0.7の違いはあるが……。

コンセントボックスの雌ねじ部分は2,3mmだから……、なんなく開通した。

このちょっとした作業によって、今様仕様のM4+ネジが使えるようになったのだ。

Posted by 秋山東一 @ January 23, 2016 05:26 AM
Comments

Volks担当者Sさん、どうもです。
今回、いろいろ勉強になりました。しかし、今回の古いコンセントボックスのネジについては、追記したタッピングしてM4のネジに換えてしまうのが最上の解決法でありましたです。

Posted by: 秋山東一 @ January 25, 2016 12:47 PM

ウイットねじですね。探すのに苦労します。
カメラの三脚のねじにもこの規格が残っていますが(ピッチは違いますが)、イギリスのウイットウォースが考案したこの規格は1968年にJISからは消されたのですが一部では脈々と残っていますね。

Posted by: Volks担当者S @ January 25, 2016 10:40 AM