住宅デザイン学校 | [ Architecture , BeV Standard ] |
住宅デザイン学校は建築家・伊礼智氏が主宰する住宅設計教育を目的とした会員制の組織だ。
秋山設計道場とこのデザイン学校は同じ目的、住宅設計教育を目指しているから、時にライバル視されることもあるが、秋山と伊礼の設計手法の差異と同じく……異なる性格を持っているのだ。
その4期目の「設計教室【基本編】」のゲスト審査員として招かれた。
まぁ、二年前の秋山設計道場9クール第3回 @Tsukuba に、伊礼さんに講師として参加していただいた時の返礼……というようなものなのだ。
7月30日午後、池袋・明日館に伺ったのであった。
実は、この住宅デザイン学校がどのようなカリキュラムで運営されているかも知らず、前日か前々日かにメールで送られてきたPDF、そしてダウンロードするように指示された大量のPDFにびっくり……したのだ。
それもタイミング悪く、秋山設計道場第14クール第1回名古屋の二日を済ませた翌日が……その日、その大量のPDFに目を通すのもやっとこさであったのだ。
そこで初めて分かったのだ、設計教室【基本編】は、一つの課題「アウトドアリビングのある2世代住宅」、目白にある現実の敷地に架空の条件で成す……、いわゆる学校の課題だったのだ。A3二枚の25人分……大量のPDFはそれだったのだ。
期間半年……その間、何回かの伊礼さんによるエスキスがあったようだ。
その最終回が発表と審査(ちゃんと賞が、豪華賞品も出る……道場とは大違い)の時間であったのだ。
ゲスト審査員は、私と造園家の荻野寿也氏、造園家の視点からの講評がいい。
いかにもホーム……、皆、自分家でやってきたんだからホームメイド……、明日館はホームルーム……、生徒の半分以上が女性、実に穏やかな雰囲気で進んでいくのだ。それになれない私の道場ではあたりまえの講評だが……恐怖心を感じた方もいるかな……。
道場は即日設計3時間……、全てがアウェイ……という切迫した状況というのがいつもの事だが、そこで私が評価するのが着眼点と可能性……、今回の課題のように長期にわたるものは、やっぱり完成度で評価すべきだったなぁ……反省している。
Posted by 秋山東一 @ August 5, 2015 02:11 AM