入政モデルハウス・Sukura | [ Architecture , BeV Standard , Event ] |
7日から始まったどさ回り……、大阪でのセミナー「 質の高い「ローコストハウス」の知恵と方法に学ぶ」無事終了、主催者と参加パネラーのちょっとした反省会を終えて、深夜、浜松まで戻ってきた。
8, 9日と浜松で行われる「《そよ風》セミナーin 浜松」の見学先に入政建築のモデルハウス Sukura があり、公開される前に確認しておきたいと思ったからだ。
実は、このモデルハウス、道場生であった新野恵一君の設計……、そのサポート役として私がいたのだ。
……というわけで、8日早朝、恵一君の迎えで現場に向かったのだ。
最後に現場に伺ったのは3月11日……、最終的な仕上げ、塗色の決定等々、ほぼ一ヶ月ぶり現場であったが、白と生地色、アクセントの赤青という私のメソッドが約束通りでき上がっていた。
ちょっとアクロバティックな階段周りと、コルビジェ張りのダクト柱、クールな二階の細長い空間……、アイランドプロファイルの赤い木製サッシを活かした開放的な空間に仕上がっていたのだ。
やぁ、めでたい。
極く一般的なサポートの形からもう一歩……細部に渡って力を入れたのは、彼のブログの一文を読んだ所為だ。
それは、八ケ岳周辺で開催された「ゆるがないデザインを学ぶ」で、私の Be/412g22 を見たからなのだ。
「……そんなある日、秋山先生の設計した山梨の別荘を見る機会がありました。
衝撃でした。。。
なんだ、この感覚。なんかおもちゃのように建築がなりたっている。(この表現はいいのか・・・)
こんなものづくりをしていきたい!
そして、この楽しさをみなさんに伝えたい!強く思いました。」
どうも彼は、私の設計メソッドの違い、その底の部分に気がついたらしい……、それならば、私が設計過程で楽しんでいる方法をお教えしよう。彼もその過程を楽しんでもらいたいと思った。
それが可能かどうか分からないが……、この設計を通して設計メソッドを身に付けて欲しいと考えたのだ。
くたびれた私の隣が入政建築社長の新野達治氏、入政三代目だそうだ。
そして、その隣が設計者であるご子息・新野恵一氏、そして、現場監督の高田雅志君……まだ20歳だ。
その日の夜、村松篤氏、伊礼智氏の講演の後の懇親会に参加、その後、帰るつもりが、又々、友良平氏に「キャンセルが出ましたので泊まってください」の一言で浜松泊り二日目と相成ったのであった。
その翌日、セミナーの最後までいる羽目になったのは……当然であった。
そして、最後はシンケン迫さん、村松篤さん、友良平さん達と宴会、その後、帰還と相成ったのであった。
時に、今回のモデルハウスについて入政の社長には「シンケンの迫さんが見てみたいというような物を作ってみようよ」と私は言っていたのだが、いち早く実現してしまった。
今回の《そよ風》セミナーin 浜松が最初の公開の機会であった、その最初のグループに迫さんがおられ、見学の儀ということになってしまったのだ。
迫さんは上機嫌……、私が「二階の階段側に椅子を置いて」と言った、その椅子に座り二階の空間を吟味なさっていたのだ。
見終わって、迫さんは私に「先生の仕事は、先生の事がよく分かっている人でないとうまく出来ませんね」と言った。そして、新野恵一君に「良いコンビができましたね」と言ったのだ。
深く感謝……、