田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 | [ BOOKS ] |
本書の「はじめに」は次のような文言から始まる。
「革命は辺境で起きる」
と言ったのはレーニンだった。もちろんレーニン氏は、マルクスの思想を現実の世界で実現しようとした人だ。
そして今、マルクスの思想のもとに、日本の辺境で革命が起きようとしている。
「勝山」という岡山の山のなか、ほとんど知られていないまさに「辺境」。
そこで静かに起こりつつある革命に、僕は「腐る経済」と名付けた。
中国山地の中腹にあるその町で、僕はパン屋をやっている。
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本書は、著者・渡邉格 (わたなべ いたる) 氏が、菌に目覚め、マルクスに目覚め、パン屋となり「腐る経済」の実践者となる過程を綴ったものだ。
氏はちょっと回り道して30歳で大学の農学部を卒業し就職……、そこでの仕事の大いなる矛盾に悩む……、のだ。
そして、ちょっとオカルトじみているのだが……、ある晩、夢枕に立った祖父の「イタル、おまえはパンをやりなさい」なる言葉に動かされたのだ。
エピローグ
パンに向きう氏には又、天然菌によるパン作りという新たな課題……。その二つの課題、マルクスと天然菌……、「腐る経済」へと止揚されていくのだ。
現在、勝山の「パン屋タルマーリー」は、2015年4月鳥取県智頭町でのリニューアルオープンに向けて移転準備中だそうだ。
勝山なる所、岡山の山奥……、一度行ったことがあるのを思い出した。
我が国の集成材産業の雄、銘建工業株式会社の本社、工場、バイオマス発電所があるのだ。2006年12月に訪問したことがあるのだ。
ここには、進取の気性のある場所なんではなかろうか。
kass さん、どうもです。
銘建工業を訪問したのは、集成材工場見学と、発電所の見学だったのです。社長の中島さんは横浜国大で歴史をやっておられたとか、学究肌の方ですが、なかなかのやり手のようですね。
まぁ、一度だけの短時間の訪問で……、勝山なる場所の気風は分かりませんが、そのような人物を生み出した所ですから……、何かあるとにらんでいます。
銘建工業は「里山資本主義」に登場した会社ですね。
岡山の山奥ってそんな気風なんですか?
Shin さん、どうもです。
なかなか、面白い本でしたです。いろんな面で参考になりそうです。革命でもやってみよう……。
まずは、図書館で……。
へえー、何だか面白そうですね
買ってみよう