US PERISCOPE M6 | [ TANK ] |
ペリスコープ Periscope である。日本語では潜望鏡だが、別に潜水艦だけというわけでなく、これはタンク用……、映画「FURY」で活躍のM4シャーマン等々の米国製戦車で使われたものなのだ。
装甲された車体から乗員が安全に外部を覗く……、装甲軍用車両では必須の装備品なのだ。
映画を見ていて気がついたのだ。まぁ、各所に乗員一人に1個は付いているんじゃないかな。
もちろん、操縦員はこれを覗いて操縦……なのだ。
これは PERISCOPE M6 なる標準的な装備品、立派な光学器具なのだが、過酷な環境下では消耗品……、取換え可能な部品なのだ。
車両に付いた取付け枠に差込み、アルミ製のノブで固定して使用する。
高さ280mm横165mm厚さ45mmという大きさ、スティールの長方形断面の鏡胴、その両端にプリズムが付いているのだ。下の横長の対眼プリズム窓から。上部の対物プリズムを通した景色が見えるということになる。仕上げ塗装はオリーブドラブ色の結晶塗装……ちょっと精密機械なのである。
しかし、ガラス製プリズム……、大きさの割には重量2.6kg……ズシリと重いのである。
鏡銅横のレバーを回すことによってプリズムを収めたケースを外すことができる。対眼用がスティール、対物用がプラスチック……、理由は不明だが、異なる材料が使われている。
第2次世界大戦後も生産されており、ネットで探すと大量に存在する。まぁ、……ペリスコープ以外の用途もない。
Posted by 秋山東一 @ January 17, 2015 01:30 AM