150102

天皇陛下の新年の感想

THINK

天皇陛下は、新年にあたって文書で感想を表されたとの事、その全文は次のとおりである。

 昨年は大雪や大雨、さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ、家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています。

 また、東日本大震災からは四度目の冬になり、放射能汚染により、かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況を思う時、それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ、地域を守っていくことが、いかに重要かということを感じています。

 本年は終戦から七十年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています。

 この一年が、我が国の人々、そして世界の人々にとり、幸せな年となることを心より祈ります。


そこには現政権の言わない言えない言葉がある。未だ終わらない原発事故、それに日本が始めた戦争……のことだ。

評論家・江川紹子氏の Tweet によれば……

各紙が見出しで引用した天皇陛下のお言葉は…
「歴史を学ぶことが大切」(朝日)
「歴史学ぶことが大切」(日経)
「歴史学ぶこと 極めて大切」(毎日)
「戦争の歴史学び考えること大切」(東京)
「日本のあり方考える機会」(読売)
「日本のあり方考えていくこと極めて大切」(産経)

まぁ、各紙が何を伝えたいのか……、そのスタンスの違いが大きい。


追記 150103

天皇陛下の年頭所感を読む(江川 紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース


追記 150103/2

内田樹氏は、つぎのように Tweet している。

僕の読者の方から、「天皇陛下のおことば」のNHK版 www3.nhk.or.jp/news/html/2015… と宮内庁版 kunaicho.go.jp/okotoba/01/gok… は段落の切り方が違っており、NHK版は意図的に論旨の明瞭さを損なうような改変が加えられているというご指摘を頂きました。

現、安倍政権に屈服した報道機関、NHK はなんとも姑息な手で、読者、視聴者に本当の事をつたえないようにしているのだ。

本エントリーの内容もNHK版より宮内庁版に変えた。最初から、不思議な分かりにくい文章だと思っていたのだが……、意図的改変……納得である。

Posted by 秋山東一 @ January 2, 2015 10:13 AM | TrackBack (0)
Comments

Shin さん、あけましておめでとうございます。
雪の山から、雪(ちょっと)の海へと縦横無尽のご活躍、拝見いたしておりました。
天皇の言葉……、NHK版を見てのせたのですが、正式の宮内庁版の段落を無茶苦茶にしてあるのを今知り、宮内庁版に直しました。
今年も同じく、息子達三人が集まったのは1日午後……、いつものように飲み過ぎました。
本年もよろしくお願いいたします。

Posted by: 秋山東一 @ January 3, 2015 11:15 AM

明けましてお目出度うございます
今年も宜しくお願いします
天皇のお言葉は随分と人を動かす気もします

一部の人が考える、恐ろしい社会になってきました
自分への自身のなさがこの様な結果を作り出すと実感します
大韓航空の副社長と同じ、二世三世の政治家はどうにもなりません

さて新年早々何でしたが、ことしもぶれずに仕事します
どうぞ宜しくお願いします

Posted by: Shin @ January 3, 2015 07:02 AM
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