間取りの方程式 | [ Architecture , BOOKS , BeV Standard ] |
それは日本全国の地域地域に根ざして、優れた住宅を供給しようとする地域工務店の設計者を対象とした道場なのだ。
すでに六年にわたって開催され、半年ワンクールで来年には第13クールになんなんとして、数多の有為なる人材を輩出しているのである。
そこでは、即日設計なる過酷な方法で道場生をしごいておるのだが、本書のような本を道場生諸君が読んで「先生、この本にはこう書いてあります」なんぞと言われて、それに適当に対処せねば……困るのである。
私の沽券にかかわるのである。……というわけで、手にしたのである。
「一にクルマ、二に庭木、三四がなくて五に家屋。」
「ワンパターンで、いいんです。」
後は、TTS……、と理解しておけばよろしい。
設計道場生への推奨図書として推薦するものである。
STEP 1「四角形から始めよう」
[敷地]ナマが無理なら、火を通せばいい。
[要望]うまい・まずいは、抽出次第。
[資料]モノマネ上手で、アドバンテージ獲得。
[規模]いちばん大きな豆腐を一丁!
[屋根]「法律デザイン」は廃案に。
[形状]凸凹のチャンスは一度。
STEP 2「礼儀作法を身につけよう」
[配置]一にクルマ、二に庭木、三四がなくて五に家屋。
[領域]Don't think .Feel.
[玄関]階段とセットで真ん中に。
[動線]クローバーなら、四つ葉じゃなくても。
[水廻り]つかず離れず。
[寸法]「もう半分」で、ジャストフィット。
STEP 3「間と間のあいだを操ろう」
[間仕切り]足し算? いいえ、割り算です。
[中間領域]ウチでもない、ソトでもない。
[抜け]先が見えれば、安心です。
[たまり]ちょっと、ホッと。
[回遊]急がば回せ。
[奥行き]ときには出し惜しみも効果あり。
[窓]発見! 「フレーミング」の法則。
STEP 4「高さのリズムを奏でよう」
[天井高]寸胴型はお断り。
[階・層]半拍いれて、タン・タ・タン♪
[吹抜け・段差]平面のワザを90°回転。
[階段]多彩な起用法に応えます。
[採光]自然に合わせて、上から下へ。
[矩計]ワンパターンで、いいんです。
間取りの模範解答
「南側」に道路がある敷地なら…
「東側」に道路がある敷地なら…
「西側」に道路がある敷地なら…
「北側」に道路がある敷地なら…
あとがき