マイ・リトル・世田谷 | [ BOOKS ] |
このエッセイ集は、「ガールフレンド」から3年振り……とのことだが、ひさしぶりの46篇である。
いつもの通り、ご自身の周りの出来事をたんたんと……、しかし、実に鋭く書かれていて、又、いつものように感心してしまうのだ。
書名の「マイ・リトル・世田谷」……、世田谷で括られているがすてきだ。そこにあるのは「世田谷」というよりほかない、空気、気分、世界が語られているのだ。
小田急線が新宿から渋谷区の街、富ケ谷、上原を過ぎると、下北沢、豪徳寺、経堂、成城の世田谷の街、そして、多摩川に抜けていく。この沿線に住んでいる空気が、彼女の「マイ・リトル・世田谷」なのだ。
話しの中の、家えの訪問者を最寄り駅である豪徳寺駅に送るくだり……、何か、きちんとした習慣……、育ちというか……、好きだな。
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