花嫁と角砂糖 | [ Cinema ] |
夜更かしていたら、なんとなくテレビでイラン映画……「花嫁と角砂糖」を観てしまった。
私にとっては初めてのイラン映画であったのだ。
いい映画であった。
現代のイランの田舎の大家族の生活、そこでの結婚の祝宴と葬式……、大勢の親類縁者の織りなす風景、それは我々が経験するものと何の変わりもない。
そこには液晶テレビがあり、コンピュータがあり……、でも、停電があり……。
ハラハラドキドキの革命時のイランを舞台にしたハリウッド映画「アルゴ」を観たばかり……、それは何か虚しい……。
本来のイランという国という世界に安心したのである。
このポスターでこちらを見つめる女性達、映画なんだから、皆、女優達なのだが、イスラム風の衣装はあっても、その眼差しに違いはない。