登頂 竹内洋岳 | [ BOOKS ] |
「初代 竹内洋岳に聞く」の最終章は「12座目、ローツェ登頂」で終っていたが、本書でチョー・オユー、ダウラギリとその後の登頂記録が続く。
チョー・オユーには一回目失敗、再度の挑戦で成功……、なのだ。
本書を読みたいと思ったのは、玉井さんが送ってくださった録画DVD、NHKで放映された「ヒマラヤ8000m峰全山登頂に挑む」で、竹内のダウラギリ登頂のドキュメンタリーを見たからなのだ。
その登頂に際して、不調の同行者を下がらせ単独で登頂し、その下山時に時間がなくなりビバーグせざるをえなかった竹内がその時、どのような状態であったかを知りたくなったのだ。
第1章は、竹内自ら本書に至るまでの経過を語るという形で、解題……、前作を読んでいなくても、本書で初めて竹内の世界に入り込めるという工夫だ。
そして、チョー・オユーへの二回の挑戦、そして、最後のダウラギリ……、8000メートル峰の過酷な世界を語ってくれるのだ。