TIPP-KICK | [ TOYS ] |
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この大きくて赤いレトロなブリキ缶 (幅500mm奥行170mm高さ50mm) を見たとたんに、これは、私が欲する物であることを確信した。
というわけで、何も考えずに CONRAN SHOP のレジに向かったのであった。これは、中味なんぞ見なくても分かる……、私の欲しいものである筈の物なのだ。
プリントの通り、TIPP-KICK ティップキックなるサッカーゲームセットなのだ。それも、1923年ドイツで生まれたサッカーゲームということだ。
鋳物の身長6cm強の人形が主役なのだが、キッカーとゴールキーパーの2種、キッカーは頭の上のボタンによって右脚を蹴り出してプレイ、ゴールキーパーを後のボックスのボタンで左右に倒れてセーブするという仕掛けだ。
セットの中味は、キッカーとゴールキーパーが二組、80cm×47cmのフェルト製のピッチ、スチール製のゴール、特殊な多面体のボール2個だ。
即、プレー出来るというセットなのだ。
1923年からこの遊びがあって、このセット自体、85周年記念セット……レトロなモデルというのも驚きだが、独にはブンデスリーガならぬ「ティップ・キック・リーガ」があるというだけでも驚きだ。
狙いすまして中指でキッカーを固定し人さし指でボタンをプッシュ……するのだ。
ゲームは本物と同じように推移するのだが、プレーヤーはこのキッカーとゴールに常駐のキーパーのみだ。
ボールに工夫があって2色の多面体……、サイコロの役割をするのだ。このレトロの場合、赤と黄、キックした結果のボール上面の色で攻守が代わるという趣向だ。
まぁ、スローインは出来ないから、キックインという事になる。コーナーキックでゴールもあるというから、色々とテクニックを使えるところがアナログの面白いところだ。
このセットについているプレーヤーは標準とのことだが、蹴り脚のデザインの違うプレーヤーもあり、ゲームには三人出場できるというルールだ。
昔、近所のガキがベーゴマを工夫するように、きっと独のガキ共はヤスリなんぞを駆使して名プレーヤーを作り出しているに違いない。
追記 121210
ここが、TIPP-KICK の正規輸入販売店とのことだ。多くのセットや、細かい部品等々を通販で購入できる。
● TIPP-KICK(ティップ・キック)はドイツ伝統のサッカーゲーム - VolksMarkt