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チルチンびと/2013年1月号別冊 OMソーラー特集

Mag , OM/VOLKS HAUS

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雑誌「チルチンびと」恒例の別冊「OMソーラー特集」が刊行された。

「今こそOMソーラー」、自然の力を借りて季節を感じる家づくり……なるテーマの特集だ。OMの今、OMソーラーを概括する一冊なのだ。

その中の「OM事始 名作住宅集」に、丸谷博男、石田信男、野澤正光、永田昌民、益子義弘の建築家諸氏の設計したOMソーラー初期の住宅群の一つとして、私の設計した「原村のログ」が登場した。

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編集者からこの話があった時、「まぁ、名作……と言われても……」なんて言っていたが、OMソーラーが付いたログハウスとしてユニークな仕事、評価されてもいいかな……と思った。

1990年の仕事、もう20年も前だ。米国由来のログハウスキットの組立、既成品の米国製木建具の使用と、私にとって、その後のフォルクスハウス、自力建設する家へと繋がっていく大事な仕事であったのだ。

見開きの2頁だが、内部写真は大変に大工に苦労をかけた木製ラセン階段、そして、大らかな屋根の外観だ。

階段状のデッキと建物と一体化したアプローチの塀……、手摺りから目隠し塀へと変わるという設計の妙、それを思い出して、愉快な気分であるのだ。


追記 121206

本誌の巻頭は、「OMが求められる理由 奥村昭雄&まこと夫妻と語る、これまでとこれから」なる座談会だ。参加者は今のOMソーラー普及の担い手である飯田社長とOMスタッフの面々だ。

先日の金山銀山温泉旅行で、ご健在なご夫妻にはお会いしているが、お二人が語る内容は、古くて新しい……。

対談の最後に、川合健二の「200℃までの世界」なる記事、そして「圧縮と膨張(川合健二についての覚書)なる奥村まことさんの書いたものがある。

それは、今、進むべき方向であり、課題なのだ。


Posted by 秋山東一 @ December 5, 2012 09:49 PM
Comments

VolksA担当者Sさん、どうもです。
そうですか、フォルクスハウス以前の建物ですから、Sさんはきっとそれ以降……ですね。

Posted by: 秋山東一 @ December 8, 2012 02:31 AM

この建物は小澤さんに見せてもらったことがあります。
確かに「あれ?これってログハウス?」といった風にらしさを余り感じさせず良い雰囲気の建物でした。

特に螺旋階段に感動しました。あれは仕組みとして凄く面白いです。

Posted by: VolksA担当者S @ December 7, 2012 02:08 PM

shin さん、どうもです。
恐縮です……。あの頃、私め、……ログをやるとは思ってもいなかったのです。
おっしゃる通り、ログの文脈から外れるように、外れるようにとやってみたのでした。

Posted by: 秋山東一 @ December 6, 2012 06:05 AM

AKiさんの原村ログ、全然ログらしくないところがいいですね
メカノのようだし、レゴのようだし、原理主義の原点を見ます

Posted by: shin @ December 5, 2012 11:01 PM