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FabLife

BOOKS , Be-h@us

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FabLife
―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」
Make: Japan Books


著者: 田中 浩也

ISBN: 978-4873115559
出版: オライリー・ジャパン

価格: 2,310-円(税込)

本書の著者、田中浩也氏とは二年ちょっと前になるが、藝大の芸術情報センターで行われた課外講義「レーザーカッターの切りだす未来」でお会いしたことがある。

彼のレクチャアの始まりに、インクジェットプリンターの有無を参加者に尋ねて、大部分が所有しているのを見てから、「……近々、3Dプリンターを、皆さんが所有することになるでしょう」と言ったのが印象深かった。名刺交換の際、Be-h@us をご存知だったのがちょっとうれしかった。

パーソナルファブリケーションは唯の技術の問題ではない。パーソナルコンピュータがそうであるように……。

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本書の帯には MIT メディアラボ所長・伊藤穰一氏による推奨文がある。「私は本書を強くすすめたい。そしてアトムとビットを民主化するこのムーブメントに加わることをすすめたい。インターネットとパーソナルコンピュータが情報とメデイアのあり方を変えたように、このムーブメントは世界を変えるだろう。」とある。

パーソナルファブリケーションは一つの革命であり、運動なのだ。

本書はパーソナルファブリケーションという世界の解説書であると同時に、田中浩也氏がパーソナルファブリケーションとの出会い、そして、その実践を描いたものなのだ。……Life の由来なのだ。


目次
はじめに

1章 ファブライフの始まり............

 (1) パーソナル・ファブリケーション前夜
 (2) インドのファブラボへ
 (3) 世界のファブラボで
 (4) ネットワークされた実験工房
 (5) ファブラボの現場
  
 対談1 巾嶋良幸 × 田中 浩也 「日本で世界で、ファブラボでは日々何かがつくられている」

2章 (ほぼ)なんでもつくる方法............

 (1) アイデアをかたちにする授業
 (2) ゼロからの製作14週間
 (3) 弾丸コースへダイブイン
 (4) 粉まみれの授業を終えて
  
 対談2 遠藤 謙 × 田中 浩也 「ファブラボとDラボ―ラボ同士が有機的に結合する未来」

3章 ファブラボをつくる............

 (1) 日本のファブラボ
 (2) 人はなぜ「もの」にコンピューターを埋め込むのか
 (3) 未来の「もの」のつくり方
 (4) オープンソース文化とデザイン
  
 対談3 すすたわり × 田中 浩也 「それぞれのラボづくりとオープンソース」

おわりに
付録(参考URL/参考文献/索引)
謝辞にかえて


Posted by 秋山東一 @ June 14, 2012 10:19 AM
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