120323

ユゴーの不思議な発明

BOOKS

475721426X-1.jpg
いかにも本らしい本……、厚さは45mmもあるのだ。今、本屋で一番立派な本って言えるんじゃないかな。

先日、書店で発見して即ゲットしてしまった。

これが現在上映中の映画「ヒューゴの不思議な発明」の原作の邦訳本なのだ。
訳者は金原瑞人氏、4年も前の2008年に出版……知らなかったなぁ。映画化されてやっと日の目を見る……、やっと本屋で平積みってことかな。

しかし、「ユゴー」が「ヒューゴ」になっちゃったのは何故……、フランス語でHは発音しないというのは常識なのだが……、そうか、映画では皆英語しゃべってるんだ。従って「ヒューゴ」……なのだ。

475721426X.jpg


ユゴーの不思議な発明
岩波少年文庫 579


著者: ブライアン セルズニック Brian Selznick

訳者: 金原 瑞人

ISBN: 978-4757214262
出版: アスペクト
価格: 2,940-円(税込)

本書はまだ読んでいないし、映画もまだだ。
しかし、その魅力は、金原氏の「訳者あとがき」の記述で十分であろう。

 いままで、こんな本があっただろうか!
 160枚近いイラストのなかに、物語がちりばめられている。
 まるで映画のフィルムのコマを並べたような絵が続くかと思うと、街の風景や、大時計の裏側が出てきたり、文章が数ページ続いたかと思うと、また絵が出てきて、今度は数行のページが現れたり……この流れとリズムがとても楽しい。そして、なにより、ストーリーが素晴らしい。
……
 イラストなしの文章だけでも十分に楽しい冒険小説なのだ。
 しかし、この本にはこれだけのイラストがなくてはいけない。膨大な量のイラストがあってこその本なのだ。それはもう読者もよくわかっていると思う。そして、最後の最後にまたひとつ、あっとおどろく仕掛けがあって……まったく、ブライアン・セルズニックときたら、やってくれるなあ。
……

475721426X-2.jpg

目次


   はじめに

   1.盗み
   2.時計
   3.雪の中で
   4.窓
   5.父さんの思いで
   6.灰
   7.秘密
   8.トランプ
   9.鍵
  10.ノート
  11.盗まれたもの
  12.メッセージ

   1.サイン
   2.タンス
   3.計画
   4.夢の発明
   5.パパ・ジョルジュの映画
   6.目的
   7.訪問
   8.ドアをあけて
   9.駅の亡霊
  10.汽車の到着
  11.マジシャン
  12.ゼンマイを巻く

   感謝の言葉
   この本で使用した作品について
   訳者あとがき


読んでから見るか、見てから読むか……、楽しみである。

追記 120325

Hugo_Cabret_10.jpg


←amazon

読了……、面白かった。後は3D映画を見なくちゃ……。いかし、絵が大部分で読む所ってとても少ない。それなら、廉価な原書でいいのかといつもの癖が出るのだ。

それに、日本語が必要なら、もうすでに文庫版「ユゴーの不思議な発明 (アスペクト文庫)」があるし……ね。


Posted by 秋山東一 @ March 23, 2012 01:03 AM
Comments