FLOTSAM | [ BOOKS ] |
そこに書かれている通り、いい絵本だった。文字はなく、唯々、絵で語りかけるお話なのだ。
海岸に漂着した古いボックス型のカメラを少年が拾う。その中のフィルムを現像してみると、そこには驚くべき世界が拡がっていた。少年は新しいフィルムを入れたカメラを再び海に戻すのだ……。
FLOTSAM って何か造語みたいだな……って思っていたのだが、立派な単語 flotsam で「漂流物」ってことだったんだ。もちろん、この絵本の主役は漂流物、一台のカメラ Melville underwater camera なのだ。
架空の水中カメラなのだが、この名称 Melville……は、きっと作者 David Wiesner デイヴィッド・ウィーズナーの「白鯨」の作者メルヴィルへのオマージュなんだろうな。
Posted by 秋山東一 @ January 22, 2012 12:02 PM