タンタンの冒険その夢と現実 | [ BOOKS ] |
一般的にヨーロッパの漫画と言われるもの(bande dessinée バンド・デシネと呼ばれるらしい)は、日本の漫画と比べると実にスタティックな印象だが、日本での人気を博しているとすれば絵本としてなのかなぁ。それが、最新のCGとなるとなれば、これが大いにうけるのは間違いない。
Les Aventures de Tintin 「タンタンの冒険旅行」シリーズはベルギーの漫画家・エルジェによって描かれた。主人公の少年記者タンタン(TINTIN)と相棒の白い犬スノーウィが世界中を旅行し事件に巻き込まれる。1929年に新聞の子供向け付録「20世紀子ども新聞」に「タンタン ソビエトへ」が登場、それ以来、半世紀にわたって全24巻が出版された。
日本では福音館書店より20年以上かけて邦訳全24巻が刊行され、ロングセラーとなっているのだ。
その「タンタンの冒険旅行」シリーズのファン「タンタンノロジスト」、必読の書が本書なのだ。各巻毎、お話毎のその背景、その資料満載なのだ。原書と同じ大型の判型、全編カラー……、2002年初版、残念ながら絶版ので、古書でしかない。映画登場の機会に……復刊というわけにいかないか。
「タンタンのソビエト旅行」
「タンタンのコンゴ旅行」
「タンタン アメリカへ」
「ファラオの葉巻」
「青い蓮」
「かけた耳」
「黒い島の秘密」
「オトカル王の杖」
「金のはさみのカニ」
「ふしぎな流れ星」
「なぞのユニコーン号」と「レッド・ラッカムの宝」
「ななつの水晶球」と「太陽の神殿」
「燃える水の国」
「めざすは月」と「月世界探検」
「ビーカー教授事件」
「紅海のサメ」
「タンタン チベットを行く」
「カスタフィオーレ夫人の宝石」
「シドニー行き714便」
「タンタンとピカロたち」
「タンタンとアルファアート」
訳者あとがき
私はエルジェの描くメカニズム、自動車、飛行機、船……が好きだ。モデルに忠実に造形しながら、なんだか Tin plate ブリキの玩具のような暖かみを感じるところが好きなのだ。
タンタンのキャラクターグッズとして、物語に登場した沢山の車のモデルがあるのも、そんなところが好きな人が大勢いることを意味しているんじゃないかな。
そういえば、タンタンのロケットを持っていたなぁ。
● aki's STOCKTAKING: Tintin's rocket
昔、ベルギーのサベナ航空に乗った時の飛行機のパーサーがタンタンそっくりで驚いた。金髪碧眼……髪形あんな、タンタンって実在するんだ……と確信したのだった。
玉井さん、どうもです。
エルジェ自身はタンタンの名前の由来について話していないようですが……。Tin とも「とタン」とも関係ないようです。
どなたかのブログに「タンタンの名前の由来は?」のエントリーがありますです。
http://haddock.jugem.jp/?eid=31
けさ、飯田橋の地下鉄のコンコースで、タンタンのポスターをみて12月1日に観ようと思いながら100mほどいくとタンタンの髪をして歩いてるやつがいました。金髪ではなくて漆黒でしたが。すれ違ったら、タンタン!と話しかけるところですが、遠くだったので追いかけはしませんでした。
ところで、TINTINって名前はブリキと関係があるんでしょうか?
Posted by: 玉井一匡 @ November 19, 2011 12:29 PM