福島の原発事故をめぐってーいくつか学び考えたこと | [ BOOKS ] |
未だ、未曾有の天災の所為ということにして、今回の事故の原因を特定できない、しない多くの科学者、学会の立場とは異なるのだ。
1 日本における原発開発の深層底流
1・1 原子力平和利用の虚妄
1・2 学者サイドの反応
1・3 その後のこと
2 技術と労働の面から見て
2・1 原子力発電の未熟について
2・2 原子力発電の隘路
2・3 原発稼働の実態
2・4 原発の事故について
2・5 基本的な問題
3 科学技術幻想とその破綻
3・1 一六世紀文化革命
3・2 科学技術の出現
3・3 科学技術幻想の肥大化とその行く末
3・4 国家主導科学の誕生
3・5 原発ファシズム
註
あとがき
終章の「科学技術幻想とその破綻」は、氏の代表的著作である「磁力と重力の発見」を思わせる、科学技術史の観点から、「国家主導科学の誕生」が「原発ファシズム」へと変質していく過程が明らかにされる。
福島だけに限っても、原発の運転に異を唱えた福島県知事を冤罪に落とし込んでいくという国家の有様は「原発ファシズム」以外の何ものでもない。
● MyPlace: 「福島の原発事故をめぐって-いくつか学び考えたこと-」
Posted by 秋山東一 @ November 2, 2011 07:12 AM