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大津波と原発

BOOKS

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大津波と原発

著者: 内田 樹, 中沢 新一, 平川 克美

ISBN: 978-4022508744
出版: 朝日新聞出版

定価: 777-円(税込)

今朝3日の東京新聞朝刊一面に大きく、ー 脱原発掲げ「緑の党」中沢新一ら来月にも ーなる見出しがのっている。

 ● 東京新聞:脱原発掲げ「緑の党」  中沢新一氏ら来月にも:政治(TOKYO Web)

そうそう、5月末に出版されたお三方の鼎談本である本書「大津波と原発」に、この「緑の党」構想が話されていたんだよな……、パラパラと見て、そのまま積読状態の本書を取り出してみた。

平川 克美がパーソナリティーを務めるラジオデイズでの鼎談で、3.11から約3週間後、震災と原発事故についてそれぞれの考えを論じている。Ustream でも放送されたが、それを書籍化したものだ。


目次
「はじめに」(中沢新一)

Ⅰ.未曾有の経験をどう捉えるか
Ⅱ.津波と原発事故はまったく異なる事象である
Ⅲ.経営効率と排除される科学者の提言
Ⅳ.原子力エネルギーは生態圏の外にある
Ⅴ.原子力と「神」
Ⅵ.「緑の党」みたいなものへ

補.私たちはどこへ向かうべきか――質疑応答に関連して

「鼎談までの経緯とその後」(平川克美)
「内田からもひとこと」(内田樹)


まずは、読んでみる。

Posted by 秋山東一 @ October 3, 2011 08:39 AM
Comments

わきたさん、どうもです。
今の政党政治の中にあった「緑の党」的な何かも無くなってしまっていますね。民主党政権を生ぜしめた我々の希望を抑えつけたこの国の有様が、3.11 でますます露になった……、そこに声を上げる何ものかを希求しておりますです。

Posted by: 秋山東一 @ October 4, 2011 10:20 AM

masa さん、どうもです。
本書をご紹介いただきありがとうございました。本当にどうにかならないかと……日々案じておりますです。
私は昔、柄谷が主導した NAM なる運動に参加し、大いなる希望を持っていました。あれが動いていれば脱原発にも有効な勢力となったものと思いますが、いつのまにか……無くなってしまいました。緑の……、期待しています。

Posted by: 秋山東一 @ October 4, 2011 10:10 AM

この本が出版されたときに、私も読みました。ここに書いてあることが、東京新聞に出ていたので、少しびっくりしました。利権がからみついた議会政治のシステムの外部から、組織的に政治的発言をすることは意味のあることだと思います。で、実際には、どうなるのか…。早くそのあたりが、見えてくるとよいですね。

Posted by: わきた・けんいち @ October 3, 2011 02:59 PM

私は、中沢新一さんへの期待と同時に、AKI班長や玉井さんが高く評価なさっていた内田樹さんも鼎談に加わっていらしたことから、この本を手にした次第です。しかし、いまはアクティビストが必要な時代だと痛切に思わされます。私としましては、この党が、政治選挙にも絡み、その候補者のなかにJEDIメンバーのお名前を見たい!と、本気で思っています(^^;

Posted by: masa @ October 3, 2011 12:48 PM

玉井さん、どうもです。
私も masa さんに教えていただきました。まずは、読んでみます。

Posted by: 秋山東一 @ October 3, 2011 09:58 AM

masaさんに借りて、この本は読みました。
そこで、緑の党を立ち上げると言っていましたが「政党」というと生臭い話にならないかと感じましたが、東京新聞のサイトによればとりあえず選挙にはかかわらないというのは新鮮でいいですね。

Posted by: 玉井一匡 @ October 3, 2011 09:38 AM