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語感トレーニング

BOOKS

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語感トレーニング ―日本語のセンスをみがく55題
 岩波新書

著者: 中村 明

ISBN: 978-4004313052
出版: 岩波書店
定価: 756-円(税込)

今まで、「語感」なるものに無神経だったわけではないが、このような形で提示されると……、なるほどなのである。

どんな人が……、どんなものが……、そして、言葉のにおい……の3部構成だ。それに沿ったQ&Aが55問、そこがトレーニングの由来だ。

たとえば、Q13はこんな感じ……。
「レストランのメニューに(1)「ピッツア」(2)「ピザ」とあったとき、どちらのほうが本格的だと感じますか?」……、[自負の伝わる表現]とある。

本書は、昨秋刊行された著者・中村明氏による「日本語 語感の辞典」の前座を勤めるものなのだ。


目次
 はじめに

第1部 言った〈人〉はどんな人?       Q1~23
  ─「ピザ」と「ピッツァ」の違いとは(表現主体の陰翳)
  ◆コラム1 ─ 言語調査の風景
  ◆コラム2 ─ 夫と妻の数比べ

第2部 言われた〈もの〉はどんなもの?    Q24~34
  ─「紅顔」と「赤ら顔」、思い浮かべる顔は(表現対象の履歴)
  ◆コラム3 ─ 年齢の異名めぐり

第3部 〈ことば〉のにおいを感じるために   Q35~55
  ─「ニホン、チャチャチャ」となぜ言わないか(使用言語の体臭)
  ◆コラム4 ─ ことば辞典のいろいろ
  ◆コラム5 ─ 各種辞典の役割分担
  ◆コラム6 ─ 笑いのニュアンス

 結び 日本語の語感を考える─〈体系〉づくりの試み

 語感要素一覧
 あとがき


さてさて、「日本語 語感の辞典」を手に入れなくちゃ。

Posted by 秋山東一 @ June 17, 2011 12:05 AM
Comments

Fumanchu さん、どうもです。
ちょっと、私のあげた例(目次にあがっていたものですが)がよくないですね。もっとなるほどな話がいろいろです。
ところで、COSTCO ですが、コスコ(海運会社だったかな……)は日本国内で既に登録商標になっていて、コストコとなったようですよ。

Posted by: 秋山東一 @ June 24, 2011 12:49 PM

"COSTCO"と見て「コスコ」と読むか「コストコ」と読むかみたいなもんでしょうか?

Posted by: Fumanchu @ June 24, 2011 10:36 AM