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フォントのふしぎ

BOOKS , Font

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フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?

著者: 小林 章

ISBN: 978-4568504286
出版: 美術出版社

定価: 2,100-円(税込)

表紙カバーと見紛うばかり……表紙の高さ3/4を覆っているカラフルな帯……、そこの大書きされた「ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」で、これは面白そうだ……、と手に取ったのだ。

その帯を外せば、上品な筆記体が現れるという趣向……なのかな。まぁ、「フォントのふしぎ」だけでは地味な本……というわけで、派手な副題で迫ってきたのだ。

そんな出版社の思惑はともかく、フォント好きにとっては実に幸せな読書なのだ。フォントが登場する270点余りの写真、一つ一つ独立した70本のコラムによってフォントの話満載なのだ。これはちょっとでもフォントに興味ある人には必携の書籍でありましょう。

著者はドイツ在住、ライノタイプ社のタイプ・ディレクターを務める小林章氏、本書122頁の「私がつくったフォント」で自己紹介だ。


目次
 まえがき

1 高級ブランドはなぜ高級に見える?
2 ヨーロッパの街をつくっているフォント
3 フォントは見た目で選んでOK
4 意外と知らない文字と記号の話

 書体索引
 あとがき
 欧文組版についてお勧めの書籍


もちろん、「ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」もすっきり納得、2000年の歴史をひも解き……、ルイ・ヴィトンからマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」、ゴディバからディオール……、「王道感」なる言葉ですっきり納得なのである。その他、フォント、フォント、フォントと実に愉快な読書なのだ。

The quick brown fox jumps over a lazy dog.

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左は「まえがき」の7頁の写真だ。

本文は写真やフォントでいっぱいなのだが、「まえがき」でフォントの魅力を伝える為に著者が選んだ写真がこれ……、ちょっと、そのセンスと見識に敬服なのだ。

1954年に登場した Porsche 550 Spyder のエンブレムの写真だ。

Posted by 秋山東一 @ January 30, 2011 12:32 PM
Comments

takaragawayu さん、どうもです。
やぁ、面白くて……勉強になる……いい本ですよ。
今日、巷に溢れる G O D I V A の文字……、その秘密が明かされる……です。

Posted by: 秋山東一 @ February 14, 2011 10:45 PM

気になったので注文してみましたです!

Posted by: takaragawayu @ February 14, 2011 04:40 PM