水源 | [ BOOKS ] |
● YouTube - The Fountainhead (trailer)
その映画の原題がこれ……、The Fountainhead だったのだ。その同名の原作本が邦訳されたのが、2004年に出版された、この「水源」なのだ。
私は何も知らなかったが、著者のアイン・ランドは米国の国民的作家で、1943年出版の本書はも含めてその著書は「20世紀に書かれた小説ベスト100」に選ばれているんだそうだ。
本書はハワード・ロークという建築家のサクセスストーリー(モデルはフランク・ロイド・ライトとも……)であるのだが、「……この小説は政治思想小説である。」と訳者・藤森かよこ氏が訳者あとがきに書かれている。どうも、このアイン・ランド女史が曲者、リバタリアニズムなるラディカルな自由主義思想の提唱者なのだ。
まずは、本書のボリュームに圧倒される。ペーパーバックスのくせに厚さ45mm,、中身は2段組み、訳者あとがきを含めて1037頁……そのままテーブルの上に立ってしまうという凄さなのだ。
さてさて、読み始めたばかり……なのである。
Posted by 秋山東一 @ October 18, 2010 01:07 AMtecgnosis さん、どうも、ご紹介ありがとうございます。
大変興味深く全体を把握しようとしています。建築家の話という興味より、後書きにある、本書の刊行にあたって、ラジカルな評論家・副島隆彦氏が一役買っているというあたり……、いかなる思想を伝えようとしているのかを理解したいと考えているのです。
まぁ、とにかくぶ厚いので出先で読むということが出来ないのが、ちょいと辛いところではあります。
たかさん、どうもです。
そんなこと言わずに……、図書館があるでしょ……、まずは図書館……が。
私にゃ無理だけど原書がある。もちろん英語ではあるが……マスマーケット版、The Fountainhead なら767-円と格安である。
秋山さん、何度か投稿しています。
じつは、アイン・ランドの水源と肩をすくめるアトラスは、つい先日読み終わったばかりです。落水荘とおぼしき別荘のエピソードなども出てきますし…。
おっしゃるとおりものすごいボリュームなので圧倒されますが、読ませる力があるので、読み始めるとすいすい読めると思いますよ。ただ、途中であり得ないくらい長い演説が入ってくるので、そのあたりで休息しながら読むのがいいかもしれません。
水源を読み終わったら、肩をすくめるアトラスへ進まれることを是非おすすめします。建築とはあまり関係ありませんが、リバタリアニズムの思想はより深化しています。
ライトの自伝などが手元にあると、各エピソードがどれくらい取材に基づいて書かれているのかがわかって、おもしろいと思います。
ページ数もさることながら、価格も僕にとってはちょっと「タカメ(笑)」。
アイン・ランド、「水源」挑戦してみたいとおもいます...笑。