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建築雑誌6月号

Architecture , Mag

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日本建築学会の会誌「建築雑誌」の6月号が送られてきた。急遽、会員になった私に送られてきたのではなくて、執筆者・関係者各位に送られてきたのだ。

今回の特集は「われらの庭園」なる聞きなれないお言葉、その趣旨について「ルイス・マンフォードはその著書「ユートピアの系譜」の中で、ユートピアの主な任務を、ヴォルテールの言葉を借りーわれらの庭園をつくろうーとまとめている。それは自分自身による環境の開発である。…………」とあった。

「社会の変化」と「建築生産の充実」という二面からの「環境の自主創造」、すなわち、セルフビルド、プリコラージュの世界を捉えようとしているのだ。

その第一部:対談「時間の浪費」に話してとして参加した。お相手は第9回大佛次郎論壇賞「コミュニティを問いなおす」の著者である広井良典千葉大教授だ。

私は、フォルクスハウス・Be-h@us を引っさげての「討議」に……、社会科学者である広井良典先生は「講義」にという違いは大いにあったが、すばらしい刺激を受けた時間であったのだ。そこに展開する、広井氏が唱える「定常型社会」、これから登場する世界の講義は誰をも説得するであろう。

フォルクスハウス・Be-h@us の世界が「建築雑誌」に登場したことは、ある意味、オーソライズされたということになるのであろう。礼仁氏に感謝なのである。

その他、注目すべき記事満載の本号だが……、iPad 騒ぎで……である。

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Posted by 秋山東一 @ May 31, 2010 07:27 AM
Comments

kass さん、どうもです。
軽トラックの話から……、kass さんにも読んでいただきたく……思ったのでありました。

Posted by: 秋山東一 @ July 1, 2010 12:15 AM

手元に届いてビックリしました。
なるほど、自分の進んでいる方向と同じような気がしております。
ありがとうございました。

Posted by: kass @ June 30, 2010 02:12 PM

広井さんの「定常型社会」……多くの方々に知っていただきたいものと考えています。
今の政権も、改革を標榜するならば、このあたりを政策の根源に設定すべきと考えています。

Posted by: 秋山東一 @ June 10, 2010 12:20 PM

“日本経済は需要不足だというがそれはまったく転倒した見方”と言う見方に目から鱗です。いんきょの生きた時代、そして今の企業や政治は右肩上がりに価値を見いだしている。しかし広井さんの論には「いんきょの時代は終わった不要だ」と感じました。もちろん企業や政治の連中も同じ。「生産性という概念を変えて」行けば未来は明るい。この理論は素晴らしい、頂きます。

Posted by: せんりのいんきょ @ June 10, 2010 10:22 AM

拝読いたしました。建築のみならず、地域での活動に関するキーワードもたくさん登場してました。また、ホームページからクリッと広井先生の御著書を購入いたします。

Posted by: ケン @ June 9, 2010 09:09 PM

中谷さん、今回、いろいろ勉強させていただきました。ありがとうございました。
現在の印刷媒体が、徐々に iPad に移行するのは間違いないような……、ここでも、iPad を受動的なメデイアにしないような、メデイアを我が物として作ろうというエネルギーが発揮されるような気がします。

Posted by: 秋山東一 @ June 1, 2010 01:04 AM

建築雑誌iPadで読めたらいいですよね。

Posted by: レーニン @ June 1, 2010 12:10 AM