日本人の知らない日本語 | [ BOOKS ] |
日本人の知らない日本語
―なるほどー×爆笑!の日本語“再発見”コミックエッセイ
著者: 蛇蔵 & 海野 凪子
ISBN: 978-4840126731
出版: メディアファクトリー
定価: 924-円(税込)
本書は日本語学校教師の凪子(なぎこ)さんがぶちあたる、マジメな外国人生徒達の発する疑問難問奇問……それをどうさばいていくかを紹介していく。我々日本人にとっては当たり前と考えている事、アプリオリに知っているような事も、外国人に問われることによって、なーるほどということになるのだ。我々日本人も知らない日本語の一面を学ぶ……、そういう漫画なのだ。
やぁ、面白くて為になる一冊なのだ。
第一章 外国人の素朴な疑問は超難問
●あれの名前は南ですか ●助数詞という迷宮
第二章 そんな日本語使いません
●映画で言葉を覚えたら ●映画で文化を覚えたら
第三章 間違いな敬語
●正しい敬語使えてますか ●間違いだらけのバイト敬語
第四章 トコロかわれば
●恐怖! マルだらけの答案 ●美しさは罪
第五章 知られざる仮名の過去
●日本人も読めないひらがなたち ●カタカナに歴史あり
第六章 世界の漢字
●漢字は難しい ●漢字の読み方多い理由
第七章 そうだったんだ!日本語
●標準語なんて標準じゃない ●鳩と蚊と鴉と猫の共通点
第八章 日本のルール
●「お」のつく言葉つかない言葉 ●お見舞いのルール
第九章 日本語学校にて
●「お」と「を」の音はどう違う ●星に願いを
第十章 日本いいクニ
●日本人の知らない日本の良さ
参考文献
あとがき
入学してきたフランス人が初対面に「おひかえなすって……」と挨拶する話がでてくるが、映画で勉強しちゃったんだ……。
そう、私の親戚のアメリカ人の甥は「……でござる」と言っていたなぁ。やぁ、これは面白い一冊ですぞ。
iGa さん、どうもです。
すっかり忘れていて……、遅くなりました。
先生が「たって言いなさい」と言ったら、「タ」と言っちゃう生徒がおもしろいですね。
AKiさん、どうもです。
助数詞のテスト...難しい。
「箪笥一棹」を「男子一棹」なんて...聞き間違いしそうな人は日本語学校には来ないでしょうね。
kadoorie-ave さん、どうもです。
面白く読みましたが、自分自身が本当に日本語というか、母国語を知らないのだ……と思い知らせられました。……と書きながら、もしかしたら間違っている国語ではと……しているのです。
でも、kadoorie-ave さんは外国の方とのお付き合いが各種あらせられるようですから、日本語問題も切実なのでは……と想像しております。
私もこの本は人に勧められて読みました。クスクス笑いながら。日頃から母国語とはいえ、怪しげであいまいな点がモヤモヤとあって、気にはなっていたのです。それを凪子さんがスーーッキリさせてくれました。
日本語を学ぶ外国人の友達と話すと、たしか新鮮すぎる質問に目玉がこぼれ落ちそうになることたびたび。日本語の教師って、大変なんですねえ。
そらさん、どうもです。
私が書店で見て買ってきたら、家内が、そらさんのご推奨で既に買っておる……ということで、二冊になってしまいました。お薦めいただいたように大変面白く、漫画ゆえ……簡単に読めてしまいました。
私は国語弱い(麻生よりもましですが……)ので、「ビミョウ」なんてきかれたら……パニックでございます。
「ぼんくら」とか「しかと」とか。
この本を読むまで語源を知りませんでした。
この本は、日本語学校が舞台ということで、学生たちの学力というか母国での生活レベルが高めな感じがします。
そのことが様々な疑問難問奇問につながっているのかも知れないなあとも思いました。
新宿の飲食店で働いているベトナムの人に、「びみょう」の意味を尋ねられたことがあります。
「びみょう」…初歩レベルの人に説明するのがとても難しかった。
マイナスの意味にも使われることを考えると、ちょっと胸が痛みます。