090807

くりま 2009年 09月号

Mag

B002GUGXPS.jpg


くりま 2009年 09月号

文藝春秋 増刊(永久保存版)
語り下ろし
 半藤一利が見た昭和

出版: 文藝春秋
価格: 980-円(税込)

半藤一利の「昭和史 1926-1945」を読んだばかりだが、新聞広告に本誌の特集「半藤一利が見た昭和」が目について買い求めた。

氏は1930(昭和5)年の東京向島に生まれた。戦時下を少国民として過ごし、1945(昭和20)年の東京大空襲を生き延びて戦後を迎えた。1953(昭和28)年に文藝春秋に入社し、多くの識者と会い取材してきた。その成果が「昭和の語り部」と呼ばれる数々の書物としてあるのだ。

本誌は「昭和史 1926-1945」のビジュアル版という趣きで、大変面白いものなのだ。「永久保存版」も納得なのである。


目次
第一章 半藤少年がくぐり抜けた戦争と空襲
第二章 半藤さんが精査した朝日新聞秘蔵写真
第三章 半藤さんが「歴史探偵」になるまで
第四章 半藤さんが出逢えた、ブレなかった日本人
第五章 半藤さんが悟った「昭和の始まりは幕末だ」
第六章 半藤さんの鑑定つき「昭和人物列伝」
第七章 半藤さんが案内する「昭和史を歩こう」

本誌のそこここに、この半藤一利氏の描くところの絵、版画、漫画があるが、そのうまさには舌を巻く……のである。

Posted by 秋山東一 @ August 7, 2009 08:53 AM
Comments

そらさん、どうもです。
この「くりま」の「ひろしま」の頁だけが、静謐な時間が流れているような気がします。私も石内都の写真集を手に入れようと思います。

Posted by: 秋山東一 @ August 16, 2009 03:14 AM

今頃になってのコメントですみません。
夫は半藤一利さんの本をたくさん読んでいますが私は未読です。
でも昨日本屋さんで「くりま」を開いたところ、石内都さんの「ひろしま」の頁があったので買ってしまいました。
写真集「ひろしま」は去年手に入れました。
その中の「手袋」という写真…夏なのに手袋…と、心にひっかかりつつ覚えていた写真です。
今回開いた「くりま」の半藤さんの文章に
「丁寧な手仕事で拵えた可愛らしい軍手は、建物疎開に駆りだされた女学生の持ち物だったのでしょうか。」とありました。
改めて胸がつまりました。

Posted by: そら @ August 15, 2009 06:26 PM

kadoorie-ave さん、どうもです。
言い方として変かもしれませんが、「芸事」に達者でも、それを専門にしなかったという人はいるもんですね。この半藤一利なる人物は日本舞踊の名取……、それも国立劇場で舞ったことがあるってんですから、それもすごいですね。

Posted by: 秋山東一 @ August 9, 2009 11:45 PM

私も先日、書店で見かけ、その絵のうまさ、おもしろさに舌を巻いて買ってしまいました。もちろん内容もとても興味深かったのです。この時代の人には、専門にしているわけではないのに、尋常でなく絵のうまい人が結構いますね。なぜなんでしょう...

Posted by: kadoorie-ave @ August 9, 2009 10:50 PM