カムイ伝講義 | [ BOOKS ] |
カムイ伝講義
著者: 田中 優子
ISBN: 978-4098401130
出版社: 小学館
価格: 1,575 -円(税込)
本書は法政大学社会学部での田中優子教授による学部講義「比較文化論」と、三年生徒の「江戸ゼミ」での「カムイ伝」をテキストとしての講義と研究成果を本にしたものである。「カムイ伝」の舞台、江戸初期という時代と、そこに描かれた諸相を分析し解読されているのである。
……中流幻想は遠のき、私たちの生活はいつどん底に陥るかわからない。いったん貧しさに陥るとそれは固定化され、見えない階級のようになって貧しさを生む。政治家は固定化され、見えない階級のようになって世襲がおこなわれる。将軍に忠誠を誓う大名のように、アメリカに忠誠を誓う日本政府は、将軍とともに経済システムの悪循環の中にすでに巻き込まれている。
……カムイはこの世界をどう見ているか、どう考えているか、カムイなら、どこで何を仕掛けるだろうか、と、私は考えをめぐらしている。
おりしも、衆議院選挙……、すくなくとも、それが百姓一揆のような効果、私はそれを期待している。
Posted by 秋山東一 @ August 28, 2009 08:08 AM玉井さん、どうもです。
本書についてエントリーしましたが、まだ、何かしっくりきていないのを感じています。
あの選挙から一年半、やっと乗り越えるべき諸相の醜い姿が見えてきたように思います。後、数時間で2011年、ソ連崩壊から20年、9.11から10年、来年はどんな年になるのでしょうか。
じつはこのエントリーを知らなかったのですが、なぜか、ここにたどりつきました。私もカムイ伝をあまり読まなかったクチなのです。意識して読まなかったわけでもないので、どうして読まなかったのか分かりません。存在を知らなかった訳でもないのに。
あの選挙の頃なんですね、これは。ぼくたちも世間も、あのころの昂揚はどこへやらという状態ですが、まだまだ諦めるわけにはいかない。いま私は新潟にいるので、元気のもとにすべく、とりあえず中野図書館のサイトで検索したら3冊もありました。さっそく予約しましたが、手に取るのは来年です。
iGa さん、どうもです。
私もこのエントリー、書きかけのまま放置しておりましたが、あっ、そうか……とエントリーいたしましたです。
そうか、私も塩漬け状態の「カムイ伝講義」を...取りあえずでも...
Posted by: iGa @ August 28, 2009 10:22 AM