090209

CHE

Cinema

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チェ・ゲバラの映画が気になっていたが、ようやく、観ることができた。

「Che: Part One チェ/28歳の革命」「Che: Part Two チェ/39歳 別れの手紙」の二本を連続して観た。たまたま、府中の TOHO cinemas の上映スケジュールで連続して観ることができるのを発見、昼過ぎから夕方まで途中15分の休憩を挟んで5時間弱過ごしたのだ。

これは実に良かったと思っている。Part Two だけを観たら、それも最初に観たら、辛くて観ていられない。

カストロのキューバ革命に共鳴したゲリラはグランマ号でキューバに向かう。その船上での不安げな表情の若きゲバラがいる。「モーターサイクル・ダイアリーズ」から成長したゲバラの姿だ。

南米の貧しい人々に共感した若きゲバラは、キューバ革命に参加.........1956年、キューバに上陸、Part One はその革命をジャングルでの戦闘、そしてサンタ・クララを占領しハバナへ、までを描く。1964年のニューヨーク国連総会へ出席したキューバ代表のチェ・ゲバラの演説、その時の様相をモノクロのニュース風の映像をバックに、ジャングルでの戦闘、キューバ革命の成功への道を描いていく。

Che: Part Two はボリビアでのゲバラ.........、1966年に潜入するも、翌年、戦闘中に負傷し政府軍によって拘束され殺される。
ゲバラは寒村イゲラ村の小学校の校舎内で、志願した貧しい農民出身らしき政府軍兵士に射殺される。それは、彼にとって我自分自身が彼が奉仕しようとした貧しき民に受けいられることなく、裏切られた事を意味したのではないか。映画では彼が最後に見ていただろう風景、ぼやけていく兵士の靴が映し出される......その時、彼は何を感じていたのか.........。辛く涙する瞬間であった。


追記 090209

昨日2月8日夜、NHK教育テレビで放映された「ETV特集」で「キューバ革命 50年の現実 〜米国人ジャーナリストが記録したカストロ政権〜」を視た。iGa さんが教えてくださったものだが、なかなか面白かった。

今年1月1日はキューバ革命50周年だが、この間、キューバは米国の経済制裁を受けながらも独自の社会主義路線を堅持してきた。そのキューバ社会を36年間にわたって、一人のアメリカ人ジャーナリスト、Jon Alpert ジョン・アルパートが記録し続けてきた。
彼が見てきたキューバの人々の生活の変遷、その社会の変遷は............革命の難しさ、その志の持続の難しさを感じさせる...........ものであった。
しかし、彼がずっと追ってきた四人兄妹の農夫達、今年、三人の兄達は、皆90歳を超える高齢で亡くなっていたが、残された妹も高齢ではあるが、甥といっしょに昔ながらの野良仕事に精を出していた。そして、彼らはやっと電気と水道が引かれたことをうれしそうに話してた。それは、革命から50年、それが成してきた本当の事.......に思えた。


追記 090209/2

玉井さんも、映画 CHE をご覧になってエントリーされた。
 ● MyPlace: PATRIA O MUERTA:祖国を、さもなくば死を


追記 090215

iGa さんも、映画 CHE、Part One, Two をご覧になってエントリーされた。いつもの卓越した検索能力........によって、ゲバラのボリビアでの最後の地、その時間を探索されている。
 ● MADCONNECTION: Che...「他者の痛みを感じられるか」


Posted by 秋山東一 @ February 9, 2009 07:37 AM | TrackBack (0)
Comments

iGa さん、どうもです。
「他者の痛みを感じられるか」は、革命家ならずとも、人間として必須の能力.......人間を人間足らしめているもの.ではないかと思います。
昨今の世相を思う時........我々はそれを忘れてしまったのか........と思いたくなります。

Posted by: 秋山東一 @ February 15, 2009 04:59 AM

一日置いてTOHOシネマズ 南大沢で28歳前編、39歳後編を見ました。エンドロールが終って場内が明るくなるまで誰も立ち上りませんでしたね。

Posted by: iGa @ February 15, 2009 02:33 AM

玉井さん、どうもです。
MyPlace のエントリーへのリンクを付け加えました。
そういえば、先日みた映画「敵こそ、我が友」のナチ戦犯クラウス・バルビーは、ボリビア政府軍の顧問としてゲバラのゲリラ戦を封じ込め、その殺害計画にも関与していたと言われているそうです。

Posted by: 秋山東一 @ February 9, 2009 03:36 PM

ぼくは金曜日の21:30から豊島園に見に行きました。遅い時間だったから28歳だけしか見られませんでした。39歳別れの手紙は全編がつらいんだと、先日きいた戸井十月の話できいていました。今週末あたりに、勇気を出して見に行こうかと思っています。ぼくも、今朝エントリーしました。

Posted by: 玉井一匡 @ February 9, 2009 02:15 PM
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