わたしを離さないで | [ BOOKS , Cinema ] |
ずっと積読状態だった本書だが、今、遅ればせながら、読んでいるのだ。
というのは、映画 Never Let Me Go「わたしを離さないで」を見てしまったのだ。
先ほどのETV特集「カズオ・イシグロをさがして」で、その詳細が語られているから、そのあらすじを隠しても意味がなさそうだが、映画、本書とも先入観なしで内容、そのディテールに意識を没入したほうが良さそうだ。
映画は原書を忠実にたどっていく。31歳の「介護人」であるキャシー・Hが、幼少時の記憶を辿っていくところから始まる。外界から隔離された寄宿学校「ヘールシャム」の少年少女達の生活、明るく元気などこにでもありそうな子供達のやり取りの描写、でも、学校全体に漂う奇妙さが描かれていく。食事前の儀式か、手首に付けたブレスレットをセンサーに触れさせる……、それはそこを卒業した後の「コテッジ」なる場所でも同じ儀式が……、それは彼らの存在自体の表象ともいえるものだ。
映画は、リアルな英国の田園風景の中で淡々と描かれていく。最後のシーン、唯の荒れ地の鉄条網にからんだビニール紐等々のゴミ……、これは本を読んで初めて理解した。
kawa さん、どうもです。
キャリー・マリガン……、私は始めて拝見だったのですが、足の真っすぐなイギリス女性が好み(最近、忘れていましたが……)であることを思い出しましたです。
まだ読んでいませんが、映画と本の両方に期待が膨らむばかりです。作者カズオ・イシグロの以前の映画、執事の話も好きですが、去年見たキャリー・マリガンも大きな動機です。映画’17歳の肖像’を再度、皆様におすすめしたいと思います。キーラ・ナイトレイは海賊映画より’ベッカムに恋して’をちょっとだけおすすめします。
格調高いカズオ・イシグロの話をミーハーな話にしてしまったら御免なさい。
飛曇荘Aさん、どうもです。
やぁ、ほんとにそうですよね。なんだかべらべらとしゃべらせちゃって……。でも、がんばって読んでくださいまし……、すばらしい読書を……。
ノンを覚えてくださってありがとうございます。木曽三岳生れのゴン、ノン……、ゴンは元気しています。
見るんじゃなかった!ETV特集。
NHKは無粋なことをしますね。大事な「謎」を明かしてしまうなんて、あんまりです。
本を先に読むしかありませんね。
ノンちゃんに黙祷を捧げます。
Posted by: 飛曇荘A @ April 18, 2011 09:42 PMケンさん、どうもです。
同感、同感ですね。あんなに内容を話さなくても……全体はよーく分かりますですよね。しかし、カズオ・イシグロ氏……なかなか魅力的な人物と思いましたです。
NHK の番組では、ちょっとストーリーをばらしすぎのような気がしました。未読の人も大勢いるでしょうに…。
Posted by: ケン @ April 18, 2011 11:03 AMそらさん、どうもです。
ぜひぜひ、お読みいただいて……、それから映画がよさそうですね。昨日のテレビは最後の方……やや冗長な印象がありましたが、なかなか見ごたえがありましたです。映画の脚本をものしたのも小説家で、カズオ・イシグロへの敬意に満ち満ちていた発言をされていましたです。
本、映画と二重に楽しめますですね。
ノンについてご記憶いただき、ありがとうございます。先日、ゴンを連れてノンがお世話になった動物病院にでかけました。もう一年経ったのか……と、ちょっと思い出しました。
新聞で映画評を読みました。
本を買って読もうと思っていたところです。
昨日はノンちゃんの命日でしたね。
今年はまだハナミズキが咲きませんね…