080824

日本の伝統的都市空間と実測調査

Architecture , Event

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昨日23日夕は、東京町田の「可喜庵」で始まった「日本の伝統的都市空間と実測調査/法政大学工学部建築学科・宮脇ゼミの記録」の中山繁信氏によるギャラリートークだった。4, 50人はおられたのであろうか、大勢の参加者に大にぎわいの可喜庵であった。
中山氏のデザインサーヴェイの興亡のお話から。今回の実測図面について、建築家で宮脇門下の高尾宏氏から実測地毎の詳細が語られた。後半はビールを飲みながらの歓談、宮脇檀氏の人となりを酒の肴に、これ又、大いに盛り上がったのであった。

写真は左から、alpshima氏、可喜庵亭主真鍋編集長の面々である。

■デザインサーヴェイ図面展(倉敷・馬籠・萩・五箇荘・琴平・稗田・室津・篠山)
 2008年8月21日(木)〜9月16日(火) 日曜日休み 10:00〜17:00 入場無料

そして、新しく「ギャラリートーク2」が開催されることになった。

デザインサーヴェイの活動を活かした宮脇檀建築研究室のアーバンセクションの活動を、それを担当した二瓶正史氏に語ってもらうことになったのだ。

■ギャラリートーク2
 2008年9月6日(土) 18:00〜20:00 アーバンセクション代表・二瓶正史氏 会費1,500-円(懇親会込み)

これ又、楽しみな企画である。

Posted by 秋山東一 @ August 24, 2008 09:09 AM
Comments

可喜庵亭主さま、ご苦労様でございました。
主催者としてはなかなか大変..........皆さんが沢山集まれば集まるだけ......大変ですね。次回もよろしくお願いいたします。楽しみにしてます。

Posted by: 秋山東一 @ August 25, 2008 09:32 PM

お越しいただき有難うございました。いつも亭主は話に入り込む時間と余裕がなく、せっかくの面白い話も上の空。皆さんに楽しんでもらうのは嬉しいのですが、いつもさびしさを味わっています。次回は、実践編です。お待ちしています。

Posted by: 可喜庵亭主 @ August 25, 2008 11:49 AM

もうひと吠えすると、

ヴァザルリ先生(講談調)によるとパラディオの頃の人、鍛冶屋のブルネレスキ君が、
来る日も来る日も葡萄畑のあちこちを、掘り返しているのを見て、村の衆は
「あいつは宝の在処の地図を手に入れたんだとさ。」
と噂したのだそうであります。

古代帝国復興と伊勢の式年遷宮は、サステイナブルとリサイクルの差であって、
石油が枯渇する頃には建築も面白くなるのでは、と思っています。

Posted by: Fumanchu @ August 25, 2008 01:28 AM

yone こと米野さん、先日はどうもでした。

「やおとん」を凧で空撮されるというお話、大変面白かったです。Eye-Fi で写真データを下界のコンピュータに無線で送るなんてどうかと思いました。先日のテレビ......日本軍と阿片のドキュメントに、その大量の阿片を「やおとん」に隠したという話があって、「やおとん」を思い出したばかりだったのです。
これからもよろしくお願いいたします。

Posted by: 秋山東一 @ August 25, 2008 12:56 AM

iGa さん、どうもです。
Fumanchu が吼えると、iGa が吼えるという世界がステキでありますね。しかし、宮脇事務所の仕事が南平.....近くですね。

Posted by: 秋山東一 @ August 25, 2008 12:32 AM

昨晩は、alpshimaさんと秋山さんという、ボクの読んでいるブログの中でもディープ度最右翼のお二方に、思いがけずお会いすることができて光栄でした。
馬の骨の話にお付き合いいただき、感謝しています。

昨晩も少しお話したのですが、これまで、興味あることを検索するとしょっちゅう、こちらがヒットしていて、ただならぬ縁を感じてはいたのですが、あまりのディープさに一端近寄ると大変なことになりそうと、RSSフィードの購読をしていなかったのでした。しかしながら、これを機にRSSリーダーに登録させていだだこうと思います。

お話しした窰洞探索はこのエリアに行く予定です。
http://maps.google.co.jp/maps?ll=34.710838,111.218795&spn=0.006094,0.013658&z=17
SD選書版の「建築家なしの建築」fig.17,18が目的の集落です。
MOMAの展覧会から数えても、すでに40年以上が経っています。果たして、どんな様子になっていることか…。

また機会がありましたら、ご報告させていただきたいと思います。

Posted by: yone @ August 24, 2008 10:56 PM

ピラネシとはジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(Giovanni Battista Piranesi)のことね。東京大学附属図書館のデジタルアーカイブで版画を公開してますね。
http://www.picure.l.u-tokyo.ac.jp:8080/piranesi.html

そういえばピラネージより200年前のパラーディオもトリッシーノに連れられてローマに行って、デザインサーベイを行い、その成果が建築四書として結実している訳ですね。そのときの実測図は、後にイニゴ・ジョーンズがイギリスに持ち帰り、女王陛下の建築家協会のコレクションになっているとかです。

ところで、宮脇檀建築研究室・アーバンセクションの手になるフォレステージ高幡鹿島台をストリートビューで見ることができます。
東京都日野市南平 計画戸数:53戸 1998年
事業者:鹿島建設 基本計画:宮脇檀建築研究室、鹿島建設
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&ll=35.656658,139.40518&spn=0.002044,0.00283&z=19&layer=c&cbll=35.656627,139.405055

Posted by: iGa @ August 24, 2008 09:48 PM

Fumanchu さん、どうもです。
昨日、高尾さんが語れば語るほど、デザインサーベイが遠い過去のもののように見えてきました。その景観自体が経済にのみ込まれていく世界はどうしようもないのですが、その変化を人間的な何かとして肯定していく何者かを必要としているのではないかと感じました。

Posted by: 秋山東一 @ August 24, 2008 06:50 PM

こんにちは

デザインサーベイというとピラネシの頃に流行ったのは、
古代帝国復興ですよね。

宮脇さんが残した風景はこれからどうなるのでしょう。

今同じ様に昭和40年代の郊外住宅地が崩壊しつつあるのも、
気になります。

Posted by: Fumanchu @ August 24, 2008 03:26 PM