080422

歴史的農業環境閲覧システム

Internet/Web , Map

niaes_map_080421_0.jpg

4月17日付けの「ITmedia News」の「120年前の関東地図をネット公開 Google Earthで里山の変化実感も」なる記事に気がついた。

つくばの独立行政法人・農業環境技術研究所なる研究機関が「歴史的農業環境閲覧システム」をネット上で構築、公開するというのだ。

 ● 歴史的農業環境閲覧システム

サイトの案内には「明治初期から中期にかけて関東地方を対象に作成された「迅速測図」と、現在の道路、河川、土地利用図とを比較することにより、農村を取り巻く環境の歴史的な変化が閲覧できます。」とあるが、そんな学術的な関心というよりも、関東一円の明治期の名もない土地柄が1/20000の彩色地図によって見られることがうれしい。

今まで、場所毎に見たことのある「迅速測図」だが、それを一枚の地図として扱っていることが今回の試みの画期的なことだと思う。この関東地方一円が見られるのだ。
歴史的に重要な有名な場所だけが.....というわけではないが、無名な場所が古地図として取り上げられることは稀だ。このように全てがベタな地形図として扱われていることがうれしい。

niaes_map_080421_2.jpg

やっぱり、住んでいる八王子近辺を開いて見る。薄赤色が現在の道路ということだが、ややズレている部分もあるが、過去と現在の変遷を十分に理解することができる。

niaes_map_080421_1.jpg

地図部分だけの表示も可能だ。

niaes_map_080421_3.jpg

追記 080422

FAQ にあった、Google Earth での表示を試してみた。

Google Earthを起動し、メニューバーの「追加」→「ネットワークリンク」をクリックし、「名前」の欄に「歴史的農業環境閲覧システム」を入力、「リンク」の欄に「http://habs.dc.affrc.go.jp/kml/doc.kml」と入力し、OKをクリックする。サイドバーの「場所」の中の「お気に入り」に「歴史的農業環境閲覧システム」が追加され、チェックを入れれば表示されるようになった。

もちろん、このシステムの守備範囲、関東一円に限られるが、今までマークしていた場所の江戸・明治が見えるのはとても面白い。


Posted by 秋山東一 @ April 22, 2008 01:29 AM
Comments

iGa さん、どうも。ほどほどに........ですね。
設計者にとってその敷地の江戸、明治が見えるってのが面白いですね。

Posted by: 秋山東一 @ April 22, 2008 09:33 AM

やっぱり、八王子の西は追分まで、八王子市内はまだ江戸時代と変わらないですね。都内は面白いですね。上野駅は未だ草地だったり、お玉が池や三味線堀も残っていたり。いけない、これは時間を潰されるから程々に...。

Posted by: iGa @ April 22, 2008 08:17 AM