080218

Raytek MINITEMP

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MINITEMP_00.jpg [+]
建築家・遠藤泰人氏からこの赤外線放射温度計について問い合わせがあったので、ちょっと探したらでてきた。

貼ってあるダイモには [LAND 990907] とあるから、もう8年以上経っているのだが、9V電池も健在で使用可能であった。Raytek という米国のブランドの製品だが、8年も経てば当然だが今は新型が出ている。

この温度計は相手に触らずにそのものの温度を測ってしまうという非接触温度計と言われている。世の中には触らずに温度を測りたいという需要は結構あるようなのである。食品とか、レーシングカーのタイヤの表面温度まで.....。

絶対零度以上のすべての物体から放射されている目に見えない光。この赤外線を測定するんだそうだ。温度測定の原理はカメラの撮影と同じで、ピストル型のグリップを握ってセンサーがあるノーズ部を対象に向けてスイッチを押すだけだ。対象から放射されている赤外線を内蔵のレンズで集光。そのエネルギーの強さを内部回路で温度値に変換し、ディスプレイに表示してくれるのだ。

MINITEMP_3.jpgグリップの上部の赤いボタンが引き金である。グリップを握って赤い引き金を引けば、ノーズ部の裏側の液晶に温度が表示される。

ノーズ部の感知部の上部にはレーザー発光部があり、測定対象にレーザー光のドットを当てて狙いをつける。レーザー光のドットは小さいが、そんなピンポイントで測定するわけではない。遠くになればなるほど測定対象範囲は拡がる。
MINITEMP_1.jpgそれほど精度があるものではないが、測定温度範囲は -18~260℃、0.5℃刻みである。とにかく、このような簡単な器具で離れた場所、部位の温度が計測できるのは大変便利である。

当家の低レベルな住環境も天井温度22℃、床温度15℃と明確に把握できるのである。これは、住環境に責任を持つ建築関係者諸氏、住まい手諸氏必携のお道具ではないか。
MINITEMP_2.jpgグリップの前面を開けると電池交換ができる。電池は9V形006P型が一個だ。その上部に摂氏℃と華氏℉の切替えスイッチがある。


私の車の計器盤には温度表示があるが、外気温ではなく路面温度であるとのことだ。車にとって路面が凍っているかどうか....それの方が大事なのは当然、このような温度計装備されて路面温度を計測......納得である。


この赤外線放射温度計 Raytek MINITEMP は、昔、真鍋編集長に自慢され、秋葉原で手に入れたものである。あんなジャンクみたいな計測器屋さんは今でもあるのかなぁ。


Posted by 秋山東一 @ February 18, 2008 09:55 AM
Comments

アプさん、どうもです。
この手の温度計はずいぶんとお安くなっているようです。
ご紹介の遠隔温度計、Wi-Fi 機能内蔵でなかなか役に立ちそうですね。しかし、なんと高価な.....でありますね。
デジカメを Wi-Fi 機能付きにしちゃう 2GBのSDカードの Eye-Fi も100ドルってところのようですが.....、これから、皆、Air な時代なのでありましょう。

Posted by: 秋山東一 @ February 18, 2008 04:31 PM

なかなか面白い測定器ですね。
墨だしもレーザーだったり、測量もGPS・・・。時代の流れに(^^;;
そうそうあったら面白いな・・と思った温度計もありました。。
http://metric.jp/673.html
値段がネックですが(笑

Posted by: アプ @ February 18, 2008 01:55 PM