ヘンリー henry | [ BOOKS ] |
ヘンリー henry
著者: エリシャ・クーパー Elisha Cooper
訳者: 早川 弓枝
ISBN: 978-4105402013
出版: 新潮社
定価: 1,800-円(税別)
ぼくは、丘の斜面に広がる農場で育った。
リンゴ畑や池があって、ひろびろとした草原が森へと続いていた。
たくさんのうしとネコ、みつばちや山羊、そして一匹のイヌがいて、
納屋とぼくたち家族の暮す家があった。
ぼくが10歳のある春の朝、そのイヌが仔イヌを生んだ。
どの子よりもぼくのお気に入りがいて、それがヘンリーだったんだ。
豊かな自然の中で、作者とヘンリーはいくつもの季節を共に過ごしていく........。
見開きに、いつも、農場の風景がある。春、夏、秋、冬.........の風景がある。そこに、いつも、ふたりがいる。
大学生になり、農場を離れた作者に、両親から連絡が入る........ヘンリーがいってしまったことを。帰郷した作者はヘンリーを農場が見わたせる丘の上のリンゴの木の下に眠らせる。
最後の頁「ヘンリーは、いまでもずっと、ぼくといっしょにいる。」を読むと..................いつも、私は涙が......である。
作者はエリシャ・クーパー、彼は作家にしてイラストレーターなのだ。
皆さん、どうもです。
今になっても、いつも涙してしまうのです。本を開く前にハンカチを準備であります。
アマゾンではなく、bk1で新品を注文しました。早く読みたいです。
他のページのヘンリーも見てみたくて調べていたら、新潮の『波』の中の文章に出会いました。コマという名の犬を飼っていた鷺沢萌のエッセイです。彼女は確か何年か前に亡くなりましたよね。コマはいま誰と暮らしているのだろう・・・そんな気がかりが派生してしまいました。
秋山さん『henry』を教えてくださってありがとうございました。
表紙をひとめ見ただけで欲しくなり、直ちに「廉価な古書」を注文いたしました。ご紹介ありがとうございました。
Posted by: masa @ January 10, 2008 01:15 PM