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温故知新の家づくり

Architecture , BOOKS

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温故知新の家づくり
住みつづける家 Concept Book

著: 可喜庵の会

ISBN: 978-4-540-07228-4
発行: 鈴木工務店/発売: 農文協

定価: 1,000-円(税込)

温故知新とは「古(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以て師と為(な)るべし」だが、この本を作った町田の鈴木工務店を率いる鈴木亨氏とは、古き.....お付き合いだ。初めてお会いしたのは、ОMソーラーの鹿児島での行事であったから15年以上にもなるのだ。

小田急線を町田方向へ下り、玉川学園手前の鶴川駅、その手前右側、世田谷通りに沿った一画に事務所、作業場、モデルハウス、そして一軒の茅葺き屋根の家を見ることが出来る。そこが鈴木工務店の本拠地だ。

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代々、この鶴川の地で大工職の任にあたっていた鈴木家、その三代目が鈴木亨氏なのだ。

現在の鈴木工務店は、いわゆる設計施工する「工務店」という範疇に収まるものではない。
鈴木氏は武蔵工といわれる武蔵工業大学建築学科・広瀬鎌二研究室を卒業し渡欧、英国での設計事務所勤務を経て家業を継ぐ。それは一人の建築家による設計し、施工もする、そしてそれら全てを組織するという新しい事業の形なのだ。

氏は、先祖が江戸末期に隠居小屋として建て、代々自宅として住み継いできた茅葺き屋根の民家、それをリノベーション renovation することによって、新しく「可喜庵」となって登場させた。そして、本書「温故知新の家づくり」を上梓、編集はライフフィールドの真鍋氏、写真は北田氏とベテランの仕事なのだ。
現在の渾沌とした住宅建設の世界で、彼の一連の行動は、建築家・鈴木亨の新しい挑戦であるのだ。その動きに注目し、大いに期待したいと私は考えているのだ。

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最近、ブログ友である alpshima 氏と鈴木氏が成蹊で同期生であることが分かった。むべなるかな。


Posted by 秋山東一 @ November 8, 2007 12:03 AM
Comments

可喜庵亭主 様(さん...では据わりが悪いので)、どうもです。
先日、久しぶりにお会いし、その大いなる展開に感銘を受けました。それが、どんな世界を見せてくれるのか....とても楽しみです。

Posted by: 秋山東一 @ November 9, 2007 08:54 PM

akiさん
掲載を頂き感謝します。
頑張ってやっているといろんな所で繋がりが有り驚かされます。元は、やはり貴兄です。

Posted by: 可喜庵亭主 @ November 9, 2007 04:56 PM

alpshima さん、どうもです。
同期生の鈴木亨さんの、建築家として立場と地域工務店としてのフィールドの双方をうまく活かした活動はすばらしいものです。
一度、馬を......と伝えてありますが、又、改めて。

Posted by: 秋山東一 @ November 9, 2007 12:05 AM

たかさん、どうもです。
立派な本ですね。さすが編集は真鍋さん、写真は北田さんです。それに、ある意味、一工務店としての本であったものが、市販化されるようになったのもすごいですね。

Posted by: 秋山東一 @ November 8, 2007 11:58 PM

建物を施主のライフサイクルと共に面倒を観ていくという志に感動しました。同期生にこのような方がいらしたとは全く知らず、これも秋山さんのお導きです。
                  alpshima

Posted by: alpshima @ November 8, 2007 11:49 AM

この本はよくまとまっており、見開き写真など迫力のある構成になっていますね。
エントリー文中『建築家による設計し、施工もする、そしてそれら全てを組織するという新しい事業の形なのだ。』
というくだり、建築模型に囲まれながらスタッフの方々とミーティングされている写真からは、ものづくりへ対しての
まさにそのコンセプトみたいなものが伝わってきます。

Posted by: たかさん @ November 8, 2007 08:21 AM

shin さん、どうもです。
早いですね。エントリーしてちょっと直そうか...なんてしてたら、コメントいただいてしまいました。このお二人の成蹊同期生の話し、なーんだ、世界は狭いなぁ...と感じたのでありました。おっしゃるように、これも「ブログの力」ですね。

Posted by: 秋山東一 @ November 8, 2007 12:24 AM

akiさん
たまたま赤星邸のあれこれで、いろいろサーフしたりジャンプしていたら、alpshima氏と鈴木氏が同期生であること、ブログでわかりました。
いろいろ繋がりますね、これだからおもしろいのですね。

Posted by: shin @ November 8, 2007 12:11 AM