八王子駅の転車台 | [ Hachioji , TRANSPORT ] |
私の幼少の頃、八王子駅構内にはいつも蒸気機関車があった。煉瓦造りの機関庫(今思えば、絵に描いたような)もあった。
船森保育園にいた頃、賄いの小母さんのご子息が蒸気機関車に乗務されていて、今度、機関庫に連れていって下さると言っておられた........が行けなかった。駅のホームから遠く機関車を見たり、大和田橋から八高線の鉄橋を渡る蒸気機関車に牽引された列車をよく見ていた。
その八高線から蒸気機関車が消えたのが1970年とあるが、その頃の記憶はない。京王線に乗ることが多くなった所為か、八王子駅から縁遠くなったこともあるし、車が日常化して駅とは縁遠くなった所為かも知れない。
その八王子駅構内に蒸気機関車時代の転車台 turntable が未だ残っているのだ。
電気機関車やディーゼル機関車はその両端に運転室があるが、蒸気機関車はその構造上片方にしかない。その為、機関車の向きを変える必要がある。
「転車台」は機関車の方向を転換し、あるいは他の線路に移るために、線路の一部を回転できるようにした設備で、ターンテーブル turntable とも言う。
構造は、地上に円形の穴があり、その側壁の少し内側の穴底に円形軌条がある。そして、円穴の中央を中心に転車台が回転する。
かつて、鉄道の動力源が蒸気機関であった時代、蒸気機関車を方向転換するために転車台は必要不可欠な設備であった。 しかし、動力近代化よって転車台の役割はほとんど失われ、過去の遺物となりつつある。
最初の写真は横浜線のホームの最東端から見たものであるが、なんせ鉄道構内、勝手に分け入るわけにはいかない、Google Map で南側であれば至近に見えるのを確認し、ちょっとフェンスによじ登って撮影した。やや足場が悪くちょっと不出来なパノラマである。
[+] 左側に機関庫、駅のプラットホームが見える。左側が中央線新宿、横浜線橋本方面だ。
MADCONNECTION の iGa さんが Google Earth で探し出したイタリアはトリノの鉄道施設の扇形庫・転車台には及びもつかぬが、Google Earth での八王子駅構内である。転車台の円形が見える。(35°39'16.85"N 139°20'31.88"E)
昨年の10月17日、「漂泊のブロガー2」の「八王子駅にて」というエントリーで、八王子駅構内の保線区の写真が取り上げられていた。そこのコメント欄で、扇形庫.....と言っているが、ちょっと自信がなくなった。
ところで、この転車台は有名で、横浜線、中央線の電車の窓から撮られたものがサイト上で見られる。
● 鉄道のある風景 - JR東日本 中央線ほか 八王子駅(東京都八王子市) ターンテーブル。
たかさん、どうもです。
フェンスによじ登って撮影.......といっても、たいした高さではありません。
多摩地区も変わりつつありますね。この八王子駅の南口も巨大な駅ビルが計画されているようです。そんなポテンシャルがこの八王子にあるのかどうか.....多摩の中心としての役割もじょじょに立川になりつつあるようです。
いのうえ さん、どうもです。
八王子駅構内のこの辺りは周辺よりちょいと高くなっています。グリーンの横の駐車帯スペースのフェンス(といっても低いものです)にちょっと上って撮りました。
「カワユイ白のお立ち台」とおっしゃっているのは運転台です。機関車が載るガーターにくっついて一緒に回ります。でも「カワユイ」ですね。
先生、気っきをつけてくださいね.............(笑)。
こんかいは、ちょっと『ミー』『ハー』に表参道......
なるものを見に行っていまして、『八王子』にはお伺いして
おりません、でしたが4年ばかり、そちら方面に勤務してい
たときにこの『転車台、確か見た記憶』はあります。
はなしは変わり申し訳ありませんが『国立駅』も寂しかっ
たです.................................ハイ(泣)。
秋山さんこんにちは。ターンテーブルのパノラマ写真は 東西に伸びるグリーンベルトのあたりから撮られたのでしょうか?
地面がボコッ(凹)と円形にくりぬかれたようになっているのが良く判ります。 はじめは線路が回転すると このカワユイ白のお立ち台はどうなっちゃうの? なあんて考えましたが土台ごとぐるっと動くのだと納得いたしました。 船森保育園の新旧の写真もよいですねえ。