宮崎駿の雑想ノート | [ BOOKS ] |
まだ、映画は見ていないけど……。
この前、NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」で仕事ぶりを見たばかりだが、「大事なことは、めんどくさい……」といいながら、絵コンテを作り、アニメーターの作画した絵の細部まで手直し……、あーっ、この人って職人的に全てを自分で作りたい人なんだ……と納得した次第なのだ。
正直なところ……、彼の下で絵を描く部下の方々に同情を禁じえない……と思ったのだ。
やぁ、もう引退すべきです。
これからは気楽に雑想、妄想、自由自在……、好きな飛行機、戦車の絵を描きまくっていただきたいと思うのだ。もちろん、アニメもお好きなように「大事なことは、楽しい……」とばかりにやって欲しいものなのだ。
今回の映画「風立ちぬ」だって、模型雑誌の月刊モデルグラフィックス紙上に連載された「風立ちぬ 妄想カムバック」が原作となっているってことを忘れてはいけない。
この雑想ノートの「甲鉄の意気地」「多砲塔の出番」「農夫の眼」「竜の甲鉄」「特設空母安松丸物語」「ロンドン上空1918年」「最貧前線」「豚の虎」「ハンスの帰還」等々をアニメとしても見せて欲しいと思っているのだ。
この雑想ノートのシリーズ、「泥まみれの虎―宮崎駿の妄想ノート 」「飛行艇時代―映画『紅の豚』原作 」も……、彼が紹介した英国人作家・ロバート・ウェストールの「ブラッカムの爆撃機」はじめ諸々、大いに愛好しているのである。
宮崎駿の今後の仕事を大いに期待しているのである。
宮崎駿は自他共に認めるミリタリ好きである。飛行機、戦車が大好き……、でも、彼は反戦、護憲、反原発も大好きなのである。
やっとこさ、9月6日の宮崎駿監督・公式引退会見の映像を視聴、その一問一答の書き起こし文章を読んだ。
私の不勉強で、宮崎駿について知らなかった事を沢山学習させられた気分である。彼が監督であることと同時に、一アニメーターとして映画を作っていることを知ったのだ。なるほど……と思った。
● 「この世は生きるに値するんだ」 「風立ちぬ」の後をどう生きるか 宮崎駿監督、引退会見全文 (1/9) - ITmedia ニュース