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向こう三軒両隣り

Architecture , BOOKS

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向こう三軒両隣り
くうねるところにすむところ 12

著者: 田中敏溥

ISBN: 4757303467
出版: インデックス・コミュニケーションズ
定価: 1,600-円(+税)

M.T.VISIONS の真壁智治さんが企画した、若い世代へ向けて「家とは何か」を伝える叢書「くうねるところにすむところ」は、最初の一冊「オキナワの家」を紹介したが、叢書として順調に出版され、いつのまにか12冊にもなっている。

その12冊目は、この「向こう三軒両隣り」だ。

著者は建築家・田中敏溥さん、芸大建築科の後輩だ。芸大の連中は、皆「ビン チャン」と呼んでいる。シティボーイが多い芸大建築科だが、彼の経歴からも分かるように、骨太の人物、そして、お仕事なのだ。
「向こう三軒両隣り」という言葉、最近、顧みられなくなった言葉の一つだ。彼の育った新潟県村上市での生活の話から、決して家というもの、人々の生活が一軒の家だけでは成り立たつことなく、隣近所と一緒にあることが語られていく。

このシリーズ、それぞれの建築家が自身の絵と文によって、家とはなにかを伝えようとしている絵本なのだが、このビンの本は、木版画なのだ。やぁ、そんな才能があるなんて初めて知った。すばらしい。


くうねるところにすむところ−子どもたちに伝えたい家の本−

01・家ってなんだろう・ 著:益子義弘
02・家のきおく・    著:みかんぐみ
03・オキナワの家・   著:伊礼智
04・家族をつくった家・ 著:芦原太郎
05・集まって住む・   著:元倉眞琴
06・物語のある家・   著:妹島和世
07・地球と生きる家・  著:野沢正光
08・みちの家・     著:伊東豊雄
09・中心のある家・   著:阿部勤
10・素材の実験・    著:隈研吾
11・家と土地をうけつぐ・著:更田邦彦
12・向こう三軒両隣り・ 著:田中敏溥

Posted by 秋山東一 @ January 22, 2006 10:46 AM
Comments

秋山さん、伊礼智さん、こんばんは。
伊礼さん、『 オキナワの家 』を注文していますよ~。

Posted by: わきた・けんいち @ January 31, 2006 11:21 PM

秋山さん、
僕も予約いたします(笑)。
このシリーズ、建築本のコーナーに置かれて、苦戦しているように思います。
いろいろな活動を通して少しずつ伝えています。

Posted by: 伊礼智 @ January 31, 2006 08:13 PM

わきた さん、どうもです。
「特典」と称して何かを送りつけるという新手の詐欺みたいですが、ご安心ください。
玩具箱をひっくり返したような本ですが、ご笑覧いただければ幸いです。このブログ aki's STOCKTAKING もその本の延長上にあるのです。

Posted by: 秋山東一 @ January 24, 2006 08:46 PM

秋山さん、こんにちは。わきた・けんいち(wakkyken)です。「特典」たしかに受け取りました。ありがとうございました。このようなタイプの本には、初めて出会いました。不思議な本です。本の内容に沿って丁寧に順番に読み進めていきます。しっかり学んでいくことにします。

Posted by: わきた・けんいち @ January 24, 2006 03:20 PM

秋山さん。ご送付いだいた「特典」ってなんでしょうね。なんだか、わくわくして、楽しみです。

Posted by: wakkyken @ January 24, 2006 08:30 AM

わきた さん、どうもです。
もちろん、そうなのである。ところで「家を....」をご予約いただいたと勝手に解釈し、そのような方への特典をご送付させていただきました。

Posted by: 秋山東一 @ January 23, 2006 05:34 PM

秋山さん。そうですか、ご担当されているのですか!!いや~、気になりますね。どんなタイトルで、どんな絵(写真?)になるのか。“企業秘密”でしょうから、そう簡単には教えてもらえないと思いますけど(^^);。それで、やはり文体は、「~なのだ。」「~である。」のような“秋山調”なのだろうか・・・。絶対に買いますからね。

Posted by: わきた・けんいち @ January 23, 2006 09:18 AM

わきた さん、どうもです。
この「くうねるところにすむところ」シリーズは、各々、違った視点から「家」を見ているのが面白いです。子供向けの本というところも、著者達のご苦労がしのばれます。私も一冊「家を.....」を担当させていただいているのですが、これからです。

Posted by: 秋山東一 @ January 23, 2006 09:05 AM

秋山さん、こんばんは。
「決して家というもの、人々の生活が一軒の家だけでは成り立たつことなく、隣近所と一緒にあることが語られていく。」とお書きになっているところに、すごく引かれてしまいました。クローズド・システムではなくて、オープンシステムとしての家、いいですね~。注文してしまいました。この「くうねるところにすむところ」シリーズ、他の著者の皆さんの本も面白そうです。

Posted by: わきた・けんいち @ January 23, 2006 12:47 AM

昔、年に一回、「新建築」誌は一人の建築家を審査員にして住宅のコンペティションを催していた。
吉村順三が審査員を務めたコンペのお題が「向こう三軒両隣り」であった。そのコンペで一等賞をとられたのが、先輩の建築家・内藤恒方さんであった。内藤さんはランドスケープアーキテクトでもあらせられ、吉村の八ヶ岳音楽堂の造園もてがけられておられる。
内藤さんには、私、いろいろとお世話になっているのである。

Posted by: 秋山東一 @ January 22, 2006 08:30 PM