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耐震強度偽造 /2

Architecture

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click!   国交省21日付資料 /別紙1 構造計算書偽造物件:物件概要

ぞろぞろと、出てきましたですね。

魑魅魍魎の世界なのか、姉歯なる人物なんかただの端役なのだ。臆面もなく語るヒューザーなる会社の社長、なんともおぞましい。

21日には国交省によって、該当物件21件の概要が明らかにされ、その構造について再計算された結果も明らかにされてきた。

国土交通省: 姉歯(あねは)建築設計事務所による構造計算書の偽造とその対応について

平成17年11月21日
構造計算書が偽造された物件について
<問い合わせ先> 住宅局建築指導課 (内線39515、39519)TEL:03-5253-8111(代表)

1. 各該当物件におけるQu/Qunの最小値について
 本日の記者会見においてご質問のありました、各該当物件におけるQu/Qunの最小値がそれぞれどの階であったかについて、別紙のとおりお知らせいたします。ただし、今回再計算に使用した大臣認定プログラムは、ある階において最初に限界に達して(安定性を失いそれ以上の応力を受けることが出来なくなること)Qu/Qunが確定した場合、その他の階のQu/Qunは、その時点での各階の水平力によって計算していることなどから、あくまでも参考値であることにご留意ください。

2. 告発について
 警視庁等への本日の告発はありませんが、下記について準備を進めているところです。

被告発人 姉歯建築設計事務所 姉歯秀次
事由    建築基準法第101条第1項第6号の構造関係規定(建築基準法第20条)違反

別紙1 構造計算書偽造物件:物件概要

少なくとも、このように怪しげなマンション業界であることは良く分かった。

しかし、一番最初に糾弾された、今回の建築確認申請を審査し確認した民間検査機関イーホームズの問題は忘れられる事はできない。今回のような確信犯的な構造設計をチェックする機能を果たしてないことは最大の問題だが、それをチェックする道具立ても持ち合わせていないかに思える。

物事のチェック・再検討は、完成した結果から前提にもどっていくというのが常道だ。
報道された構造図によれば、各階の柱は同じ配筋量という、高層の構造物とはとても思えない物であった。少なくとも、その構造物の配筋量から、その構造計算書の瑕疵が発見しうると思うのだ。今回、問題のマンション群、その鉄筋コンクリート構造はそんな突飛なものではなく、ごく通常的な物である。
イーホームズは「通常の審査業務では発見できない......」は強弁していたが、まぁ、審査業務の手抜きとしか思えない。

Posted by 秋山東一 @ November 23, 2005 08:52 AM
Comments

トラックバックありがとうございます。
何故かMovableType3.2にアップグレードしたらコチラからトラックバック出来ないので、コメントさせて頂きます。
責任の割合はどうあれ、販売主・施工者・設計者・検査機関・行政にそれぞれ責任はあると思います。悪者捜しをするよりも、急ぐべきは、居住者や周辺の危険の回避であり、明らかにすべきは、このようなことが起こった構図を明らかにすることだと思います。
それにしても、報道では何故か施工者の責任をあまり重要視していないような気がします。

Posted by: suzuki@Shade-F. @ November 24, 2005 12:27 PM