051005

フォルクスハウス VH/001 解体

OM/VOLKS HAUS

vh001_0.jpg
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photo by Koichi Sakata

1994年の9月に竣工した第1棟目のフォルクスハウス(協会呼称フォルクスA)が、2005年7月解体された。

OМソーラー協会の機関誌「共有」2005 vol.40 10月号の「OМ製品情報」の協会設計部設計課の坂田晃一氏のレポートで知ったのだ。

1994年の夏、その頃のOМソーラー協会の本社ビルの敷地内に、フォルクスハウスの第一棟は建てられた。9月末に全国のOМソーラー加盟工務店に披露されたのであった。

集成材・金物・パネルの家の作り方の雄、フォルクスハウスはその時初めて産声をあげたのであった。それから10年、全国中に3,000棟余りのフォルクスハウスが建つことになったのだ。
この一歩がなければ、Be-h@us も存在しなかったと考えると感慨深いものがある。フォルクスハウス第1棟目も、その役割を終えたのである。

坂田氏のレポートには、その解体によって判明した初期フォルクス各部位毎の経年変化の様相、耐久性の考察が述べられている。
「大きな自信につながった解体作業」と結論づけられ、「......自信をもってこの住宅を薦めていきます。」と語られている。

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今回、解体業者から「これは大変壊しにくい」と言われたそうだ。緊結しているピンを抜いて、組立た時と反対に手仕事で分解すれば再利用可能だ。
こんな風に壊さなければならないのは残念なことだが、現在の資本主義的なシステムの問題らしい。

Posted by 秋山東一 @ October 5, 2005 04:47 AM
Comments

シマコスさん、はじめまして。
フォルクスハウスにお住まいとのこと、ありがとうございます。住まい手とともに成長する家であってほしいと思っています。
早速、ブログをのぞいてみます。

Posted by: 秋山東一 @ November 3, 2005 12:28 PM

はじめまして、「1住居者/3,000棟余りのフォルクスハウス」です。
01年に建てて4年を迎えます。
若いときにVWを乗り回しデザインを若干かじった私が、家を建てたいと考えてたとき、新聞広告でOMのことを偶然知りました。
ビートルが好きな人が考えた家があるんだ・・と興味を持ち、じっくり検討してこれしかない!と家内を説得し現在に至っております。
3人の子供が出来、本当に快適な生活を送っております。今では家内も我が家は自慢のタネです。

フォルクスハウスの解体写真はあまり見たくありません・・(ビートルを手放すときの気持ちと同じですね)。
我が家は孫・ひ孫まで100年以上住みたいです。

PS:私は現在水泳及びスポーツクラブ関係で仕事をしております。ブログでバーチャル喫茶を作りまして、リンクさせて頂きました。時々フォルクスハウスやOMの話も載せて行く予定です。
そのときはまたトラバ等使わせていただきます。
では♪

Posted by: シマコス @ November 3, 2005 10:24 AM

そうですね。

本当に建物がかわいそうです。なにか、やり方があったような気がします。
担当者から話を聞いて、納得してしまった自分もちょっと恥ずかしいです。

Posted by: 秋山東一 @ October 6, 2005 09:58 AM

 こういう壊し方は、折角の主旨に沿わないと私も思います。こういう壊し方をすると大変だという所が少しいいきみです。
 手間をかければ、ゴミを出さずに簡単に再利用が出来る仕組みを持っていると自己満足するだけでなく、その折角の仕組みが現在の経済の中で機能するための工夫も必要かも知れません。
 車の解体時にゴミを出さないために、バンパーを何秒ではずせるか、ボルトをどこまで減らせるかといった努力をしているとTVで見ました。

Posted by: kawa @ October 5, 2005 07:05 PM

重機で解体するのでなく、ほしい方に手解体と運搬費を負担してもらい移転・再生すれば.........と考えることの方が資本主義的システムだと思う

Posted by: shin @ October 5, 2005 12:40 PM