050910

UNIMAT 1

TOOLS , TOYS

unimat1_0.jpgこのオーストリア製の"UNIMAT 1"(ユニマット 1)は、デスクトップ工作機械組立てキットともいうべきものである。

玩具のように感じるかも知れないが、大きさ材料に限界はあるものの本物の超小型工作機械なのだ。

このパッケージは最近の物のようだが、私が1997年に手に入れたものは、"classic"なんて名称はついていなかった。でも中身は同じで今もって販売されているようである。

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UNIMAT 1は、機能要素の集合体。モジュラーシステムで、各々のモジュールを組立てるだけで、複数の工作機械を作り出すことができる。

そのモジュールを組立てたりバラバラにしたりと、玩具っぽいところも魅力なのだ。

木工用ジグソー・木工用旋盤・ハンドヘルド/据付タイプサンダー・ハンドヘルド/据付タイプボール盤・金属加工用旋盤・縦/横型フライス盤等々を作り出すことができる。

それらの工作機械を使って、金属、木、プラスチックを加工することができる。

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キットには、マシンヘッドになるアルミ製の角形パイプが長(270mm)・短(180mm)2本、12V/2A の直流モーター、ボールベアリング入りのカウンターシャフトのモジュールを基本に、3種類のスライドや、バイスの汎用モジュールがある。

その他に、各機械専用の部品、旋盤用の3本爪チャック・テイルストック、ジグソウ用の専用部品に至るまで用意されている。

各モジュールには組立用の溝を備えており、その溝に専用接続部品を滑り込ませ、端部のネジを締めつけることによって各モジュールは緊結される。

それなりに工具も附属しており、各工作機械をそのまま試すことができる。

キットでは価格的に含むのが無理な部品は、オプションとして供給されている。

プラスチック製のコレットの代替品としてちゃんと金属製の部品もあり、工作機械としてより高度の工作に必要な4本爪チャックや分割アタッチメント、ギアミリングヘッドなんてものまで用意されているのだ。

各スライドはプラスチック製という限界はあるものの微調整が可能であり、一回転1mm 一目盛0.1mm と本格的である。

それれらの手回し部はアルミ製のパイプを付加して回しやすく改良した。

みな限界はあるものの工作機械として使えるのであった。しかし、組立式という限界と、アルミのパイプのマシンヘッド、プラスチック製モジュールの限界はある。

工作機械としての剛性の不足は、やはり限界なのである。


現状は上の写真、汎用の工作機械キットというよりも、フライス盤風にスライドを使った超小型ボールとして機能させている。実際に、これを使ってアルミに穴開け工作をし、こんな物を作るのに使っている。

● クール・ツール社


Posted by 秋山東一 @ September 10, 2005 10:30 AM
Comments

> Classiclll さん

もう8年も前のことですから、正確に覚えていませんが、日本国内の通販で4,5万円で手に入れました。最近見かけませんが、米国のウェブサイトでは $369.95 なんて価格で売られています。
http://scientificsonline.com/product.asp?pn=3053776&bhcd2=1126318189

> kazuhiko さん

やっぱり、それはちゃんとしたボール盤が必要です。
昔、安いボール盤(8,000-円台、中国製)を買いましたが、チャックが悪くて、結局、国産のチャック(ユキワ精工製)を買いましたが、それも 8,000-円もしました。

Posted by: 秋山東一 @ September 10, 2005 11:21 AM

普段マッドガードにハンドドリルで穴を開けている僕はうらやましいです。台座板はBe-floorでお願いします(笑)

Posted by: kazuhiko @ September 10, 2005 11:08 AM

こんな楽しい工具があるんですね。欲しい!
ちなみに、いかほどで購入されたんですか?

Posted by: Classiclll @ September 10, 2005 10:55 AM