050723

ハンドレベル

Architecture , TOOLS

handlevel_0.jpg

知る人ぞ知る、玉屋のハンドレベルである。

ハンドレベル hand level とは、手持水準器とも言い、簡易な測量器である。小住宅の敷地程度ならば、このハンドレベルで高低差を測量、計画の初期ならば十分なデータなのだ。

基本的には上部に気泡管の付いた望遠鏡あるいは単なる筒で、内部に鏡を備え、覗いた時に気泡の位置が見えるというだけの原始的な仕掛けである。この機種は上部の気泡管が可動し、水平に対する角度を読み取り。高度を測定ことができるというものだ。
高度も測れるのは便利かと思ったが、これがそんなに使わない。かえって気泡管が 0 (水平)にあっているかどうか確認したりと煩わしい。今なら、そんな機能がついていない実用的な機種を選ぶであろう。

四角い筒を覗いて、目標と気泡の位置を合わせると、観測者の眼の高さのレベル、水平を測ることができる。眼線の高さよりも大きければ尺取り虫のように何回か繰り返せばよいのだ。

玉屋製は存在しないが、他メーカーの器械がネットで手に入る。この際、簡単なやつを.....しようかな。

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玉屋はちょっと古い建築設計者には親しいもの、ところだったのだ。
今をときめく Apple Store, Ginza の隣りがお店だった。日本の測量、測定器械の元祖みたいなお店で、六分儀をかたどったマークで有名であった。このハンドレベル、有名な玉屋のT定規(平行定規以前の)で、皆々お世話になったのである。

Posted by 秋山東一 @ July 23, 2005 06:21 AM
Comments

これはいいものを教えていただきました。
ありがとうございます。

Posted by: och @ July 26, 2005 04:19 PM

僕のこのハンドレベルのケース(豚革の立派なケース)には、いつもの通りダイモが貼ってありました。[760203]とあり、1976年の2月3日に手に入れました。
今の Apple Store, Ginza(サエグサ・ビル)の隣の立派なビルが玉屋でした。中身はファッションがメインでしたが、奥の小さな一画で、こんな物を売っていました。

Posted by: 秋山東一 @ July 25, 2005 12:56 PM

玉屋の製品だったんですか。ぼくももっているんですがメーカーも知りませんでした。原理のそばから離れないって感じがして、ぼくはこういうシンプルな道具が好きです。

Posted by: 玉井一匡 @ July 23, 2005 02:57 PM