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半島を出よ /2

BOOKS

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半島を出よ (下)

著者: 村上 龍

ISBN: 4344007603
出版: 幻冬舎
価格: 1,995-円(税込)


いやぁ、一気に下巻読了した。いやぁー、面白かったぞ。

上巻の思わせぶりな終り方から、ぐんぐんと引きずり込まれるように読んだ。
「高麗遠征軍」コリョ との最後の戦いが始る。戦うのは国家でも組織でもない。その仕組みからはずれた者たちなのだ。

MyPlace にあるように、上下巻ともカバーは福岡上空の衛星画像にヤドクガエルの写真をちらしたものだ。色あざやかで毒々しいカエルだけが光沢のあるインクで印刷されている。読了し、後書き、大部な参考文献・WEB等の後付けをめくった後にも、1匹のヤドクガエルがいた。国家、あるいは組織からはずれた者たちの表象としてのヤドクガエルであることを。最後に確認させるように、それは隠れているのだ。

借りて読むのも、買って読むのも、.........「それは、お前の自由だ」


半島を出よ (上)

Posted by 秋山東一 @ May 1, 2005 02:30 PM
Comments

ちょうど、昨年の今ごろ、安成工務店の福岡のモデルハウスがオープンしたのでした。半年にわたって月に一度、福岡に通いました。
建築場所が、この小説の舞台の西隣という所でしたから、小説自体をとてもリアルに感じることができました。

Posted by: 秋山東一 @ May 1, 2005 03:03 PM