050325

ARCHIGRAM

Architecture , Event

archigram_0.jpg

21日は水戸芸術館の「アーキグラムの実験建築 1961-1974」展にいた。
会場は、玩具箱をひっくり返したような ARCHIGRAM のグラフィカルなイメージで一杯であった。

archigram_1.jpg展覧会は七つのセクション、そして最後はアーキグラム・オペラという映像ショウでしめくくられる。

1 出発 Beginnings
2 生きている都市、変化する建築 A living City, A Changing Architecture
3 自由なライフスタイルを求めて Towards a Freer Lifestyle
4 技術と自然の調和 Harmony between Technology and Nature
5 夢建築と未来の住居 Dream Architecture and Homes of the Future
6 実験建築の発展 The Development of Experimental Architecture
7 アーキグラム後 Post-Archigram

アーキグラム・オペラ Archigram Opera
各セクション毎に、その入口にオリエンテーションとなるA3のペーパーが用意されていた。その7枚を製本した。

ARCHIGRAM の時代、1961年から1974年の十数年は、僕にとっては建築科の学生として、そして建築設計事務所のスタッフとしての時間だった。僕にとって、というよりも、僕らの世代にとっては、ARCHIGRAMという先輩の後を駆けていった時間、時代を感じるのだ。
僕にとって、最初の建築雑誌にのったプロジェクト、1969年の [SUPER POD 3.8] は、そんな影響真っ只中のものであった。

科学技術の未来を肯定、先人達の構築した近代建築への疑問、それらへの挑戦とそのダイナミズム、その全てが時代精神そのものだった。
日本は東京オリンピックから、大阪万博へと高度成長という時代を駆け上がっていった、そんな時代だったのだ。

Posted by 秋山東一 @ March 25, 2005 05:40 AM
Comments

建築も身体機能の延長であり、生態系の一部であると云うことを、ウェアラブルな仕掛けやモバイルで再認識したのがArchigramだったのでしょうね。
玩具箱をひっくり返したような表現は同時代のモンテイ・パイソンに通じるような気もします。英国人独特のブラックユーモアやシニカルな表現がアーキグラムにあってメタボリズムになかったものですね。

PS 当方のエントリーがトラックバックエラーなので、エントリーにリンクを付けました。

Posted by: iGa @ March 25, 2005 09:24 AM